月夜にワイン

wineid.exblog.jp

ロバーガ

b0016474_1527115.jpg
L'Obaga - ロバーガ 2011

※今週末の試飲ワインです

スペイン国内でも上質なワインを生み出す産地として有名なプリオラート。
値段も高めなものが多いのですが、このロバーガはとってもお値打ち価格です!
「美味しいワインを造りたい!」という、志の高い栽培農家が出資し合って設立された協同組合のワイン。
なのでプリオラートの中でもコストパフォーマンスがいいんです!

高樹齢、低収量のブドウならではの凝縮感と旨味、銘醸地ならではのきれいな酸味をお楽しみください。

ガルナッチャ60%、シラー40%






ヨーロッパのワイン生産国には、各地に多数の「共同組合」が存在します。数十~数百軒のぶどう栽培農家が出資し合って設立され
彼らのつくるぶどうから、その組合としての共通ブランドのワインを造っています。
畑の合計面積が大きいことと、関係者・被扶養者が多く高価格帯ワインの生産リスクは取りづらいこともあって
ラインナップは低価格帯のワインが主流です。

協同組合のワインの品質は、それぞれの組合の資質によって大きな開きがあります。
決め手となるのは、組合員である各栽培農家が、優良なぶどうをつくろうという意識を持っているかどうか。
彼らは同時に出資者でもあるため、適当にやろうと思えばとことん適当に済ませることができます。
よって秀逸な共同組合は、醸造家にプロ中のプロを招聘し、たとえ出資者であっても品質の劣るぶどうは
購入しない、ぶどうの品質によって買取価格に差をつけるといったルールを遵守しています。
組合員の意識が高く、「独立生産者やネゴシアンに負けない、美味しいワインを造るぜ!」という
モチベーションが共有されているところは、自ずと醸造設備や技術のレベルも高くなり、結果として
秀逸なコストパフォーマンスを誇るワインを生みだすことになります。

スペインでは、まさしくここがそうです。
「プリオラート共同組合」は、1991年、125軒の栽培農家によって設立されました。
当時のプリオラートは、アルバロ・パラシオスらいわゆる「四人組」が奮闘していた産地勃興期。
類まれなマイクロ・クライメット(微細気候)、ごつごつとした岩だらけの急斜面の「隙間」に
テラス状に切り拓かれた無数の小区画群、この地特有の柔らかい粘板岩「リコレーラ」といった
テロワールの優秀性に注目した彼らの努力によって、プリオラートはこの20年で急激に発展し
2009年7月6日、リオハに継いで全スペインで2番目となるD.O.C.(特選原産地呼称)に認定されました。

ただ同時に、開墾の困難な急斜面畑ゆえ栽培面積が限られていることで、スペイン随一の高価格帯
(5千円~数万円)のワインの産地になってしまいました。
「プリオラート共同組合」の強みは、組合員が、合計205ヘクタールもの畑をもともと持っていたこと。
そして、彼らの品質に対する意識が極めて高いこと。
「手の届く範囲の価格帯で、我が村プリオラートのワインを楽しんでほしい」という思いで一致団結していることです。
[PR]
by wineID | 2014-06-10 15:42 | ワイン