月夜にワイン

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<南アフリカワイン旅行記>南アの文化-言葉について-

南アフリカってなんだか縁遠くて、私にはイメージすら難しい国でした。
「何が何だか分らなすぎて、何を心配していいのか分からない」と、
日本屈指の心配性である母をも混乱させる南アフリカの未知指数はんぱない!!

私が滞在していた短い期間で見聞きした南アフリカについて、さらっとご紹介したいと思います。
ワイン以外の情報はほとんど調べず、とりあえず来てみた南アフリカ。

まずは言葉について。

なんと南アフリカには11もの公用語があります。超多民族国家。
日本にいたら考えられないけれど、異なる言語、異なる思想、異なる宗教、異なる文化が混在する国です。
私が滞在していたステレンボッシュでは、主にアフリカーンス語と英語の2か国語を話す人が多かった印象。
とあるワイナリーで出会った地元カップルは「英語がメインで、たまにズールー語を話すくらいかな」と言っていたので、
人や場所によるみたいです。


↑アフリカーンス語で歌われている歌

オランダ植民地時代に影響を受けたオランダ語から派生した言語で、響きはオランダ語やドイツ語を思わせます。
オランダ人の観光客に聞いたら「響きは似てるけど、意味は全然分からない」らしい。
ヨーロッパ系言語の中で最も新しい言語といわれています。
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アフリカーンス語を使おう!と思い、
見よう見まねで会う人会う人に「こんにちは=クイヤ・ダハ!」と元気よく挨拶していたら、
正確には「こんにちは=クイヤ・マダハ」だったらしい。
そのうえ、
「ゆみこが使ってるのは「良いマリファナ」って意味だよ」と、わりと旅の終盤で訂正された。

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英語は普通に通じるので、都市や観光地を旅する分には全く困りません。
けどたまーにこの英語も曲者で・・・・('_')
ここにも独自に発達してきた南アフリカ英語があります。

さてさて、どういう意味でしょう。
南アフリカ英語クーイズ!

<第1問>
私 :「ハイ!元気?週末は何してたの??」
友達:「僕はブラーイしたよ!来週もブラーイする予定だよ!」

正解は「バーベキュー」のこと。
南アフリカの人たちはとにかくこのブラーイが大好きみたい。
週末何してたの?と聞くと何人かはブラーイしてました。木炭を使うのがお約束で、スーパーでも山積みで売ってました。
スパイスをたくさん使うブラーイ。めちゃうま。ガチで肉だけを食らう。
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<第2問>
友達1:「そこのロボット、壊れてたから気を付けてね!」
友達2:「あー、あそこのロボットよく壊れるよね。」

正解は「信号機」のこと。
ほんとうにロボットだと思って適当に相槌を打つと、話の辻褄が合わなくなるやつです。


<第3問>
私 :「今日は誘ってくれてありがとう。本当に優しいね!」
友達:「シェイム!こちらこそ!」

正解は、よくわからないんですけど(笑)南ア滞在中に、とにかくよく聞いた言葉でした。
辞書的には恥ずかしいという意味で使われるshameですが、南アではかわいいものを見た時や嬉しい時に多用されてました。
街角でシェイム!って聞こえたら、たぶん南アフリカ人じゃないかってくらい。


あとは、「just now」「now」「now now」っていうnowの絶妙な使い分けがあったり(←必要?笑)
OKの発音が妙に長かったり。「オオーケーーー」みたいに。これは黒人の人に多かった印象。

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オランダ語で猫という意味のde poes は、アフリカーンス語だと絶対に人に使ってはいけない悪い意味をもつ言葉らしい。

2か国語も話せるなんてインテリ。
「日本人は日本語しか話せないよ」と言ったら、
「日本は日本だけで成り立つもんね。英語話せないと仕事にならないから。」
と言われました。そうか。生きるための武器でもあるのか。


移動手段が車しかない(電車は危険だから絶対に乗ってはいけないと言われた)ので、
旅行客にとってはUberが必需品。
外国人が大切なお客さんなので、やはり英語ができるかどうかで稼ぎが変わる。

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私が利用したUberは全員黒人の運転手さんだったから、教科書通りの「オーケーーー」を連発してた。
一人だけ「オーーーーケーーーーーーーーー」をすごく長く伸ばす人がいて、
しばらくみんなで思い出し笑い。さすがに伸ばしすぎだと思う。


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これだけの多民族国家で生きていくこと。日本にいては感じることのない刺激的な日々でした。
イギリスに住む友人が「日本人はみんな同じことを考えているみたいで怖い」と言っていた意味が、ちょっと分かった気がします。
分かるから怖いこと、分からないから怖いこと、両方あるけれどね。

南アフリカの国旗、レインボーフラッグはアパルトヘイト後の1994年に制定された新しい国旗。

"Y"の字が横になった形は、国内のさまざまな人種や民族が、協調・統合されて前進することを示す。
赤色は独立のために流された血の犠牲を、黒と白は黒人と白人の平等を、
緑色・黄色・青色はそれぞれ農業・鉱業・漁業の豊かさを表わしている。
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私の名前の頭文字「Y」が入ってるみたいでうれぴ ('v')



by wineID | 2019-03-28 19:24 | 南アフリカワイン旅行記