月夜にワイン

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【生産者来店】6月5日 Le Morette @ マスティカヴィーノさん。

6月5日(水)マスティカヴィーノさんで開催された、Le Morette社(イタリア・ヴェネト州)のワイン会に参加しました!
天気は良いものの、梅雨の訪れを予感させるような少しジメっとした空気だったこの日。
ガルダ湖畔で育てられた葡萄から造られるモレッテ社のワインは、キリっとした酸味が魅力!
この気候にぴったりすぎるくらいぴったりの味わいで、ずーっとずーっと幸せなひとときでした(*'ω'*)

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会場となったのは、MASTICAVINOさん。三島大社からすぐ。川沿いのゆったりした空気が心地よいお店です。
お店を仕切るのは、若いシェフ・菊ちゃん!週末には自分でワインを買って勉強を重ねる努力家です。 【生産者来店】6月5日 Le Morette @ マスティカヴィーノさん。_b0016474_18062332.jpg
レ・モレッテ社は60年以上前に、ヴェネト州・ガルダ湖の近く、ルガーナDOCを有するエリアに設立されました。
創業当初はぶどうの苗木を栽培・販売していました。
現在は3代目にあたるファビオ&パオロ兄弟が、お父さんと一緒にワイン造りを行っている家族経営のワイナリーです。
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ファビオさんがやってきてくれました!収穫前の最後の営業ツアーだそう。
生産者さんを招いて行うワイン会は営業を担当している方が来ることも多く、
こうやってオーナー自らが足を運んでくれる機会は、実はちょっと貴重だったりします。
わざわざ日本に来てくれるのは、とっても嬉しいですね(*'▽')
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Salute!
元気なイタリア語の乾杯の挨拶で会はスタート!乾杯は、Sepage Spumante Brutで。
トゥルビアーナ100%の珍しいスプマンテです。
キレの良い酸味とほのかな塩味が感じられ、とても爽快な飲み口。生ハムとの相性最高でした!
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立食形式で行われた今回のワイン会。うろうろしながらいろんな方とお話しできたのも気軽な雰囲気のおかげ。

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ワインを飲みながら、ファビオさんがワインの説明をしてくれます。(ワイン会の醍醐味!)
モレッテ社が大切にしているのは「ルガーナDOCの特徴をワインで表現すること」だそう。
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ルガーナDOCはガルダ湖南側の湖畔、北イタリア・ロンバルディア州とヴェネト州の2州にまたがるエリア。
1967年に認定されたDOCで、イタリアでいち早く制定された古い原産地呼称です。

写真はガルダ湖が形成されていく様子を再現したもの。
左は1万年前、右は25万~10万年前のもの。氷河から大陸と湖が形成されているのがわかります。
その影響でルガーナDOCは氷堆積土壌と呼ばれる氷河由来のテロワールを持ち、
そこにガルダ湖から吹き抜ける風が影響して独自の栽培環境を作りあげています。
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モレッテ社のワインにはほのかな塩味が感じられます。
それはこの地形がもらたしているもの。
この氷堆積土壌の影響を受けていることを、味わいとして私たちに見せてくれています。
ほのかな塩味は食欲を刺激し、そして様々な料理との素晴らしいコンビネーションを持つことを意味しています。
食卓で大活躍のワインですね!最初にファビオさんが言っていた、
「ルガーナDOCの特徴をワインで表現すること」
とはこういうことだったのか!と飲んで納得です。

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「ロンバルディア州とヴェネト州、州ごとにルガーナDOCの味わいの違いはありますか?」
と聞いたところ、大事なのは”ガルダ湖から葡萄畑までの距離”と”土壌の粘性”という答えが返ってきました。
そうかそうか!
湖の影響を受けるエリアでは、そこから畑までの距離も味わいやキャラクターを知るうえで大切な要素。
「ここは湖の影響があるから~~」と、ひとくくりにしてはいけないですね。

今まで持っていなかった視点をもらって、またワインが楽しくなりました(*'ω'*)

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たくさん飲んで、たくさん食べて、たくさん笑って、そろそろ会も終わりの時間。
なんとなくイタリアを旅しているような、とても楽しいひと時でした。

マスティカヴィーノさん、ファビオさん、そして輸入会社のパシフィック洋行さん。
とっておきの時間をありがとうございました!




by wineID | 2019-06-07 20:28 | イベント