2026年 01月 31日
1月は岩手県に長く滞在しました。
一番大きな目的は、
西村佳哲さんの「インタビューのワークショップ」に参加すること。
申込みをしてから半年以上待ちわびての参加。
5日間まるごとの合宿なので、
金額も日程もけっこうな大冒険。
でも、本当に行ってよかった。
会場は岩手県遠野市にあるクイーンズメドウ。
馬とともにある場所。
馬たちと過ごせたのも、またよかった。
「インタビューのワークショップ」と文字だけ見ると、
ライター養成講座かな?と思ってしまうけれど全然ちがう。
「きく」「はなす」をその時集まった7名で
ひたすらに考えて、体感して、やってみるというワークショップ。
ますますわけわからん、ですね。
ひととの関わり方をとらえなおす、という言い方の方がいいのかも。
肩書や、これまで何をしてきたのか、何を成してきたのか、
わたしはだれで、あなたはだれで・・・
そういうプレッシャーから解放されて、
「いまわたしは/あなたは なにを感じて、どこに向かい"つつ"あるのか」
を共に見に行ってみる。
相手がいま何を喜びと感じて、生きている実感を持っているのか。
その人が生きている世界を隣に座ってみようと試みる。
そのために、聞く技術と、聞いたものを受け取る感性を
他者との関わりを通して感じていく。
ここにあるのは、そんな時間でした。
あやこさんが作ってくれるごはんが楽しみでした。
これからもご縁が続いていきそうなあやこさん。
出会えてよかった。
食はみんなのセーフティネット。
遠野に長く住んでいる方でも
「こんなに雪が降ったのは久しぶり」
と言うほどの大雪の最中での滞在は
それはそれは美しくて。
暖炉の前で思い切り「自分」に浸れた時間は
なんとも贅沢で
なんとも忘れえぬ体験でした。
日常から切り離されてきたけれど、
日常とは切り離すことができない私を
色濃く感じた。
暖炉の前には、いつも誰かがいて、
ノートに何かを書いている。
自己紹介をせずにはじまった5日間。
何者なのか、よりも、
いまのあなただけに関心を寄せていく。
話を聴いてもらえることが、
自分の言葉が出てくるのを待ってもらえることが、
こんなに嬉しいことだとは。
私は聴けていなかったと分かると同時に、
聴いてもらえていなかった、と知る。
この5日間、
私たちは西村さんの
「いまのあなたに関心がある」
というまっすぐなまなざしに守られていた。
ありがとうございました、と、心から思う。
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土屋春代さんは、
自分を褒めて死にたいと話していましたね。
「まっとうした」
「十分に生きた」
という充実感を感じたいんだと。
彼女の話を読み返しながら、
僕はヨセフ・キャンベルのある言葉を思い出していました。
”人々はよく、われわれみんなが探し求めているのは
生きることの意味だ、と言いますね。
でも本当に求めているのはそれではないでしょう。
人間が本当に求めているのは
<いまを生きているという経験>だと、
私は思います。”
僕はこの言葉に触れると
「本当にそうだ!」と
泣きそうな気持になってしまうのですが、
春代さんとのインタビューの最中にも、
涙を流していたのを憶えています。
話しているご本人は別に泣いていないのに
変な光景ですよね。
でも恥ずかしさはないです。
『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』
西村佳哲
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by wineID
| 2026-01-31 12:11
| 日常のあれこれ












