2016年 07月 17日
イタリア旅行記③~北へ、北へ、チェンブラの谷へ。
イタリアのワイナリー巡りに出かけました!
約10日間のスケジュールで、トレンティーノ州、フリウリ州、ヴェネト州、マルケ州、シチリア州を回りました。
初めてのイタリアで、見るものすべてがキラキラ!
たくさんの感動体験を、少しでも伝えられたらいいなと思います。どうぞお付き合いください^^
2016年6月16日 トレンティーノ州 ”チェンブラ”へ
ヴェネトからトレンティーノへ向かいます。移動の道中、目に入るのは山・山・山!!!
グラッパの街の雰囲気からは一転。周りには山ばかり。
そんな山を越えた先に、お目当てのワイナリー”CEMBRA チェンブラ”があります。
チェンブラからも、営業マンのジョバンニさんが三島に来てくれたことがありましたね~^^
*********
これは目的地のまだまだ中腹。めざす村はずーっとずーっと上。このあたりから車酔いとの戦いです・・。
写真左手にはぶどう畑。写真右手には切り崩された赤土が見えます。
これは「Oro Rosso=黄金の赤土」と呼ばれる斑岩土壌で、イタリアの石畳として使われています。
村の大切な収入源であり、チェンブラのワインの個性となるテロワールの秘密です。
村への途中、畑を耕している農家さんを見つけました。傾斜がきついため、このあたりのぶどう畑には機械が入れず全て手作業だそう。
イタリアでぶどう栽培に必要な労働時間は年間に200時間ほどですが、
急な傾斜地に畑のあるチェンブラでは、年間800時間もの作業が必要になります。
*********
チェンブラはトレントのワイン産地の中でも最も標高が高い山岳一帯に広がるチェンブラの谷にある、共同組合です。
1952年に創設され、現在約400名が加盟。村では教会を中心に、農家の人たちがコミュニティを作って生活しています。
農家さん同士は屋号で呼び合っており、本名を知らないひともけっこういるんだとか!
この地域に住む人々にとって農業とは、生活そのもの。
畑に行くのが習慣のため、80歳を過ぎても毎日のように畑に向かう方もいらっしゃいます。
その農家の一家族、ロベルトさんの畑にお邪魔しました!
こちらがロベルトさん。まさに働く男!!がっちりした筋肉に、日に焼けた肌。思わずバックショットも撮影。
ロベルトさんの畑では、リースリングという品種が作られています。
美しいリースリングのトンネル。ぺルゴラ仕立てと呼ばれる方法で樹が植えられています。
限られた日照量を最大限活用するため、枝を広げて太陽に当たる面積を大きく取るという工夫です。
農薬は不使用。下草にマメ科の植物を植えることで土に栄養を送っています。
この畑のリースリングを100%使用し作られるのが、CANCOR Riesling Trentino DOCです。
*********
畑をひとまわりした後は、ロベルトさん一家と楽しいワインタイムです。
そのぶどうが育った場所で、そのぶどうを育てた人たちと共にワインを飲めるなんて、なんて幸せなことでしょう!
チェンブラの畑は、代々家族が引き継いでいます。収穫時も季節労働者は雇わず、親戚や周りの農家さんと助け合って収穫作業。
まさに村一丸となって守られ、引き継がれるのがチェンブラの畑なのです。
ロベルトさん一家も、この息子さんが後を継いでいきます。
村の人々はこの土地が大好きなので、次の世代の心配はなく代々続いていくのだそう。
世襲問題についてはなしているとき、
「街や他の職業への憧れは?」という私たちの疑問について疑問を持っているようなロベルトさん家族が印象的でした。
私が持っていた疑問の、なんと取るに足りないことか・・・
畑づくりの根底に流れる、土地や家族への深い愛情。
ワイン1本の中に詰まったそんな想いに触れて、心が揺さぶられないわけがありません・・・!!
*********
ワイナリーを後にし、ランチを食べにチェンブラの谷にあるアグリツーリズモ”Maso Val Fraja”へ!
シンプルだけどおいしい食事に、ほっとひといき。
食後、エスプレッソに胃が疲れていた私はミントティーをお願いしました。
すると宿のお母さんは、庭へ行きミントを数種類摘んできてくれました。
「これは、”メトロゼロティー”ね!」とお母さん。
メトロゼロは、英語で言うと”ゼロメートル”、つまり距離がないことを表しています。
食材がとれた場所で、その食材を味わうことです。ミントがとれた場所でミントティーを味わったから、メトロゼロティー。
その味は、言わずもがなとーーーーーーーーっても美味しかった!!!!
*********
土を耕し、農作物を育てるという人間の根源的な営みを中心に、家族が生活し、コミュニティーがあり、無理なく毎日が回っている。
その1日1日の繰り返しが、数年後偉大なイタリアの歴史の1ページとなっていく・・・。
ワインをめぐって醸成されるチェンブラの文化の奥深さは、私にとって非常に魅力的なものでした。
チェンブラってなんて素敵な場所なんだろう!!
三島にもどり、店に並んだチェンブラのワインを見るたびに、きっとあの山々を思い出すのでしょう。
◆営業時間◆
OPEN 10:00~19:00
(但し、日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Luca wine (ルカワイン)
静岡県三島市中央町2-6
http://www.luca-wine.com
FaceBook http://www.facebook.com/wine.luca
TEL (055)983-0755
FAX (055)983-0756
OPEN : 10:00-19:00 (Sunday 10:00-17:00)
CLOSED: Wednesday
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約10日間のスケジュールで、トレンティーノ州、フリウリ州、ヴェネト州、マルケ州、シチリア州を回りました。
初めてのイタリアで、見るものすべてがキラキラ!
たくさんの感動体験を、少しでも伝えられたらいいなと思います。どうぞお付き合いください^^
2016年6月16日 トレンティーノ州 ”チェンブラ”へ
ヴェネトからトレンティーノへ向かいます。移動の道中、目に入るのは山・山・山!!!
グラッパの街の雰囲気からは一転。周りには山ばかり。
そんな山を越えた先に、お目当てのワイナリー”CEMBRA チェンブラ”があります。
チェンブラからも、営業マンのジョバンニさんが三島に来てくれたことがありましたね~^^
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これは目的地のまだまだ中腹。めざす村はずーっとずーっと上。このあたりから車酔いとの戦いです・・。
写真左手にはぶどう畑。写真右手には切り崩された赤土が見えます。
これは「Oro Rosso=黄金の赤土」と呼ばれる斑岩土壌で、イタリアの石畳として使われています。
村の大切な収入源であり、チェンブラのワインの個性となるテロワールの秘密です。
村への途中、畑を耕している農家さんを見つけました。傾斜がきついため、このあたりのぶどう畑には機械が入れず全て手作業だそう。
イタリアでぶどう栽培に必要な労働時間は年間に200時間ほどですが、
急な傾斜地に畑のあるチェンブラでは、年間800時間もの作業が必要になります。
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チェンブラはトレントのワイン産地の中でも最も標高が高い山岳一帯に広がるチェンブラの谷にある、共同組合です。
1952年に創設され、現在約400名が加盟。村では教会を中心に、農家の人たちがコミュニティを作って生活しています。
農家さん同士は屋号で呼び合っており、本名を知らないひともけっこういるんだとか!
この地域に住む人々にとって農業とは、生活そのもの。
畑に行くのが習慣のため、80歳を過ぎても毎日のように畑に向かう方もいらっしゃいます。
その農家の一家族、ロベルトさんの畑にお邪魔しました!
こちらがロベルトさん。まさに働く男!!がっちりした筋肉に、日に焼けた肌。思わずバックショットも撮影。
ロベルトさんの畑では、リースリングという品種が作られています。
美しいリースリングのトンネル。ぺルゴラ仕立てと呼ばれる方法で樹が植えられています。
限られた日照量を最大限活用するため、枝を広げて太陽に当たる面積を大きく取るという工夫です。
農薬は不使用。下草にマメ科の植物を植えることで土に栄養を送っています。
この畑のリースリングを100%使用し作られるのが、CANCOR Riesling Trentino DOCです。
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畑をひとまわりした後は、ロベルトさん一家と楽しいワインタイムです。
そのぶどうが育った場所で、そのぶどうを育てた人たちと共にワインを飲めるなんて、なんて幸せなことでしょう!
チェンブラの畑は、代々家族が引き継いでいます。収穫時も季節労働者は雇わず、親戚や周りの農家さんと助け合って収穫作業。
まさに村一丸となって守られ、引き継がれるのがチェンブラの畑なのです。
ロベルトさん一家も、この息子さんが後を継いでいきます。
村の人々はこの土地が大好きなので、次の世代の心配はなく代々続いていくのだそう。
世襲問題についてはなしているとき、
「街や他の職業への憧れは?」という私たちの疑問について疑問を持っているようなロベルトさん家族が印象的でした。
私が持っていた疑問の、なんと取るに足りないことか・・・
畑づくりの根底に流れる、土地や家族への深い愛情。
ワイン1本の中に詰まったそんな想いに触れて、心が揺さぶられないわけがありません・・・!!
*********
ワイナリーを後にし、ランチを食べにチェンブラの谷にあるアグリツーリズモ”Maso Val Fraja”へ!
シンプルだけどおいしい食事に、ほっとひといき。
食後、エスプレッソに胃が疲れていた私はミントティーをお願いしました。
すると宿のお母さんは、庭へ行きミントを数種類摘んできてくれました。
「これは、”メトロゼロティー”ね!」とお母さん。
メトロゼロは、英語で言うと”ゼロメートル”、つまり距離がないことを表しています。
食材がとれた場所で、その食材を味わうことです。ミントがとれた場所でミントティーを味わったから、メトロゼロティー。
その味は、言わずもがなとーーーーーーーーっても美味しかった!!!!
*********
土を耕し、農作物を育てるという人間の根源的な営みを中心に、家族が生活し、コミュニティーがあり、無理なく毎日が回っている。
その1日1日の繰り返しが、数年後偉大なイタリアの歴史の1ページとなっていく・・・。
ワインをめぐって醸成されるチェンブラの文化の奥深さは、私にとって非常に魅力的なものでした。
チェンブラってなんて素敵な場所なんだろう!!
三島にもどり、店に並んだチェンブラのワインを見るたびに、きっとあの山々を思い出すのでしょう。
◆営業時間◆
OPEN 10:00~19:00
(但し、日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜日
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Luca wine (ルカワイン)
静岡県三島市中央町2-6
http://www.luca-wine.com
FaceBook http://www.facebook.com/wine.luca
TEL (055)983-0755
FAX (055)983-0756
OPEN : 10:00-19:00 (Sunday 10:00-17:00)
CLOSED: Wednesday
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by wineID
| 2016-07-17 13:41
| るかさんぽ♫