月夜にワイン

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春はもうすぐ。

2月のはじまり。徐々に暖かくなっていく天気予報を見ているだけで、とてもうれしくなります。
1月はごつごつと地味な日々が流れていて、気持ちが疲れた1か月でした。あっという間に2月、という感覚はあまりないかな。
やっと終わったか、1月。そしてはじまる2月。

こうして根っこをはっていくことが、暖かくなる気候とともに開いてくれるといいな、と思います。
ちょっとグレーな気持ちから抜け出すために、節分ってやっぱ大切だし、立春という区切りはありがたいです。
なんて甘美な響き、立春(*´ω`*)
2月4日の立春の日は気温が17度になるとテレビで言っていたのも、わくわくのひとつ。
(でもその後すぐとても寒くなったりして裏切られた去年を、私は忘れてないよ・・・)b0016474_11000618.jpg

寒かった季節をすぎて春が近づく頃に、思い出す和歌があります。

君がため 春の野に出でて 若菜つむわが衣手に 雪は降りつつ

田辺聖子さんの訳をそのまま掲載させていただくと、

あなたにと思ってまだ寒い早春の野に私は出て
やっと生いそめたみどりの若菜をつみました
その私の袖に雪がちらちら

と書かれています。『田辺聖子の小倉百人一首/角川文庫/78-79』


なんてかわいい歌なんでしょう。


知識があるわけではないけれど、百人一首を読むととても心地よい気持ちになるので好きです。
旅先にもっていって、なんてことない山をながめながら百人一首を読むのがけっこう幸せな時間。
たぶん、むかし平安貴族だったと思う。

今と変わらぬ月を見て、こんなこと考えてたんだなぁとか、今も昔も人の気持ちは同じように揺らぐんだなぁとか。
恥ずかしいよーそんな言葉を大々的に公表しちゃうの?!って歌もたくさんあって、みんなイタリア人かよ!と、
たまに百人一首の本を開くたび、ひとりざわついています。

愛情表現を大々的にしないっていう日本人らしさは、貴族の間にはなかったのかな。光源氏とかすごいし。
それとも昔はみんな声に出していたけれど、いつの間にか奥ゆかしさが良しとされるようになったのか・・・。

いずれにしても、自分の気持をとてもきれいな言葉で教養たっぷりに伝えるというのは、いとをかし。
春を心待ちにするむかしの人たちの気持ちに、自分の気持ちもぴったり重なり、時代を超えたエールをもらっている気分。



by wineID | 2019-02-01 11:25 | 日常のあれこれ