<有料試飲レビュー>カベルネ・フラン2016/ドメーヌ・ナカジマ
3月2ー3日の有料試飲はこちらのワインをご紹介しました!
長野県東御市ドメーヌナカジマから、カベルネ・フラン2016です。
日本でこういうワインがあるの?!と驚いてしまうナカジマさんのワイン。
日本ワインの奥深さに触れられた1本でした!
Domaine Nakajima ワイナリー情報
ドメーヌナカジマは2014年に誕生したまだ新しいワイナリーです。
ルカワインでは「ペティアンアチュールロゼ」でお馴染みの方も多いかもしれません。
醸造と栽培を手掛けるのは中島豊さん。
東京で会社員として働いていましたが、フランスを旅行した際にサンテミリオンの丘に立った時に感じた「こんな風景の中で生きられたらな」という思いが忘れられず、今の道に進んだそうです。
東御のワイン事情については以前このブログで紹介しましたが、中島さんは早い段階からこの地を選んだ醸造家の一人と言えるでしょう。
自社畑の葡萄を使用して作られるドメーヌものはとにかく生産量が少ないため、日本各地の酒屋さんでも手に入れるのはなかなか難しいです。
幸運なことにルカワインに入荷はしますが例にもれず入荷数が少ないため、一般販売はせず、このような試飲を通して皆さんにご紹介しております。
いつかもっとたくさんワインが出来たら嬉しいなぁ!
中島さんのブログ
中島さんのブログを見て驚くのは、プロ並みの料理の腕!!!
かつてはコルドンブルーに通っていたというのもダブルで驚き。
個人的に「料理が好きなワイン好き」がつくるワインと相性が良い・ω・
寡黙な人柄ながら、好きなことには徹底的に向き合うのが中島さんの性格なのでしょうか。
ワインの味わいからも、その真剣な眼差しが感じ取れる気がします。
決して熱い眼差しではないけれど、長く続くあたたかな眼差しです。
試飲レビューです。
Domaine Nakajima/CabernetFranc2016
キーワード;「裏表のない、透明感あふれるまっすぐなワイン」
とても淡いサーモンピンク。バラ、フランボワーズ、白コショウ、トマトの葉などの青さや土っぽさ。フレッシュな酸を感じる軽やかな香りがあります。
高い酸。とてもきれいで長い余韻。
軽やかでありつつも透明感があり、小手先の工作ではない裏表のない味わいです。
線の細さはありますが、ここに樹齢が追いつき果実味が増せばどれほど素敵なワインになるのだろうと想像すると楽しみで仕方ありません!
ブラインドで飲んだら、日本のワインだと言い当てる自信がありません。
まるでロワールのワインに通じる香りと風味があり、日本ワインの多様性に驚きと嬉しさを感じます。
今回は2016ヴィンテージを開けました。
香りは開き始めていますがもう少し酸が落ち着くのを待ちたいのであと1〜2年待ちたいところですが、アルコールの低さを考えると「長期熟成がおすすめです」と私は明言できないです。
開けて3日後に豆の風味が出てきます。しかし同時に、開けたてには感じ取れなかったカベルネ・フランらしい青い香りが強くなり、葡萄の個性がより感じられるようになるのでおもしろいです。
おいしさにたまげたワインでした!
中島メルローが大変なことになっていると各方面から噂が流れてきており、こちらもいつか試飲でご紹介できたらと思っております!
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ご一読くださりあちがとうございます。
来週はなんの試飲にしようかな〜
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