ドメーヌ・レ・ドゥーテール来日試飲会へ行ってきました!
フランスローヌ・アルディッシュのドメーヌ・レ・デューテールのワイナリーを訪問したのは去年の5月のこと。
3000人ほどが暮らす村の住宅街の先に白いキレイな建物が見えたら、それがドゥーテールのワイナリーだ。
彼らのワインのエチケットはとてもかわいくて、見たらきっと忘れられない。
そのイラストはそのまま彼らを表しているから、初対面でもどこか懐かしさを感じたんだと思う。
小柄でぽっちゃりのマニュエルと、大柄細身のヴァンサン。
キャラが完成しすぎている(笑)
ワイナリーの中はとてもキレイに整えられていて清潔感がある。
たくさん並べられた樽からマニュエルが試飲をさせてくれて、「軽やかで楽しいワインがいい」という彼らの目指すスタイルがよく伝わってくる。
固く考えず、天気のいい日に外で飲む姿がとっても似合う味わいだ。
私が特に好きなのが、このリーパイユというワイン。
使いふるしたかばんに、ワインとバゲットが入っているだけのエチケット。
「リーパイユ=贅沢な食事」というワイン名とともにこのイラストが描かれているところに、ドゥーテールらしさを感じて、きゅんとしてしまう。
もともと違う仕事をしていた2人が農業学校で出会ったのは1998年。
卒業後はそれぞれ別のドメーヌで働いていたけれど、たまたま近くのドメーヌで働くようになりまた顔を合わせるようになったという。
それぞれの道でそれぞれが経験を積み、出会いから約10年後の2009年に2人のワイナリー、ドメーヌ・レ・ドゥー・テールが設立された。
離れた道を歩んでも、いつも心のどこかでお互いのことが気になっていたのだろう。
出会う人には、出会うべくして出会うのだなぁと気付かされる。
ドゥーテールは「2つの畑」という意味を持つ。
具体的には南アルディッシュの「リュサス」と「ミラベル」というエリアだ。
それぞれの特徴は、
<リュサス>
✔フランス中央高地最南部のコワロン台地から吹き下ろす北風の影響大。
✔バザルト(玄武岩)土壌
✔フレッシュ&キレのある酸が特徴
<ミラベル>
✔コワロン台地からの北風の影響は少なく湿気がたまりやすい
✔アルジロ・カルケール(粘土石灰質)土壌
✔骨格のしっかりしたワイン
それぞれの畑からとれた葡萄を時にはブレンドしバランスを見極める。
個性の違う2つの畑を持っているからこそできる、ドゥーテールらしさの味わいの秘密だ。
そんな2人と再び会うために、ワイン輸入会社ヴァンクゥールの試飲会へ。
ワイナリー設立から10年経ってやっとの初来日ということで、気合入りまくっているらしい笑
何度説明を求められてもとにかく笑顔で接する2人の姿から、この来日を心から嬉しく思っていることが伝わってきた。
本当に無邪気でかわいらしい笑顔で、積極的にいろんな人と交流をする姿がとても素敵だった。心からこの来日が嬉しかったんだろうな。
いつも仲良く楽しそうな2人。でも、ワインの話になるととても熱くなる2人。
「僕たちのワインを売ってくれてるなんて本当に幸せ!情熱を持ち続けていこうね」
と、見つめ合ったときに感じた温かな気持ちは宝物です。
手から手へ、こういうワインをつないでいきたいな。