月夜にワイン

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<南アフリカワイン旅行記>本日は南アフリカも祝日なり!

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ステレンボッシュから車で30分ほど走り、ケープタウンに行きました!
港を中心に栄えたとてもにぎやかな街で、モールや飲食店街、オフィスビルが立ち並ぶ大都会。
港町にはたくさんの人がいて、ワイナリーのあるエリアとはまた違った活気があります。

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街中にはネルソン・マンデラ元大統領の肖像や壁画が点在していました。
このケープタウンの港から、マンデラ元大統領が18年間収容されていたロベン島へ向かうことができます。
島全体が世界遺産に登録されているロベン島は人気の観光スポットだそうです。
今回は行かなかったので、次回は必ず行きたいな!

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ストリートミュージシャンの後ろにもマンデラ元大統領の像が。

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今日は3月21日。日本は春分の日で祝日ですが、なんと南アフリカも今日祝日なのです。
年間12日だったかな・・・?少ない祝日が日本と重なっているなんておもしろいですね。
なんの祝日か聞いてみると、今日は「人権の日」だそう。
1960年に起きた「シャープビル虐殺事件」の犠牲者を悼むために制定されています。
国内に住む18歳以上の黒人に身分証携帯を義務化させ白人との隔離制作を行ったパス法への抗議集会で警察隊が発砲し、多くの死者を出した事件です。
アパルトヘイト関連法のひとつですね。
祝日についてネットで検索して、初めて知りました。


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南アフリカに来るにあたり、なんとなく調べてみたアパルトヘイト。
白人と非白人を分離する政策の中で、日本人は「名誉白人」として優遇されていたという記事を読みました。
レストランなどを白人と同様に使えるもので、これには南アフリカにとって日本が重要な貿易国だったという背景があったそうです。
全く知らなかった。衝撃でした。
アパルトヘイトについて「なんてひどい政策だ」としか思っていなかったけれど、日本がそこに加担していた事実を知ったからです。
その時代にはその時代の正義があったのだろうけれど、全体主義に飲み込まれていく政治はまるっきり今と変わらない。
なんと言ったらいいのか・・・・。

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ケープタウンの象徴、テーブルマウンテン。
頂上がテーブルのように平らなことから名付けられたそうです。
ガイドの方が言っていた、
「どんな歴史も静かに見守ってきたテーブルマウンテンは、国民にとって母のような存在なのです」という言葉が印象的でした。

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なんとなくぱっとしない気持ちでホテルに帰ると、見慣れた顔ぶれが「おかえり!今日はどうだった?」と笑顔で迎えてくれました。
日本人であることが彼らにどう映っているのかは分かりません。
でも、「今日はケープタウンに行ったよ!疲れたー!」と言葉を交わしながら、
南アフリカの人たちが、そして南アフリカという国が持っているただならぬ”何か”をもっと知りたいと思い始めています。

「アパルトヘイトが撤廃されたのが90年代初めだもん。これからだよ。」
と、仲良くなったワイナリーのスタッフが話していました。本当に、つい最近の出来事なんだよな。

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ハンナアーレントの「悪の凡庸さ」という言葉を改めて心に刻みながら、考えることをやめない自分でいたいと思う日です。

また真面目なことを書いてしまった・・・誰か読んでますか?笑


by wineID | 2019-03-22 01:01 | 南アフリカワイン旅行記