月夜にワイン

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文化について考える。


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ぷらりと行った福井旅行では、東尋坊の近くに宿をとりました。
夕陽が沈んでいくのを部屋の大きな窓から見られることが一つのウリの宿でしたが、
夕ご飯の時間とサンセットタイムが見事にかぶっていました。どっひゃー('ω')

泊まったのは漁師さんがやっている民宿。
夕ご飯には「魚料理と福井の地酒」という泣く子も黙るペアリング。
宿に着く前に延々と広がる田園地帯を走り、稲の香りをたっぷり吸いこみました。
そんな余韻を残したままいただく日本酒は、今日一日の福井の風景がぎゅっと詰まっているようでした。

翌日は越前市へ。
伝統工芸品が今なお暮らしに息づく越前市。「越前和紙の里 卯立の工芸館」を訪問しました。
ここでは和紙が出来るまでの工程を見学することが出来ます。

そこで紙を漉いていたお姉さんが、説明しながら話してくれたことが印象的でした。

「和紙が国の文化財に指定されたということは、国を挙げて守っていかないといけない対象になったということ。
文化は暮らしの中で使われてこそ。意識せずに使うことで、それがいつか文化になっていくんです。
守る対象になると、大切にしなきゃと思って使われない。特別なものになってしまうんです。」

文化財になることで、逆に失われていくことを危惧している人たちがいることを初めて知りました。
考えたことのない視点に、そのお姉さんにどんな言葉を返したらいいのか、しばらく言葉を探してしまいました。

そのお姉さんは続けて、

「和紙、どんどん使ってくださいね。家の障子張り替えるとか、そういうことでいいんですよ。」

と言っていました。
和紙がどうやって作られるのかを知れたこと、
そしてお姉さんの話を聞けたこと。忘れられない出会いとなりました。

あのお姉さんは、今日もあの場所で来る人に意思を持って話をしているのだろうな。
小さくとも大事な問いかけが、多くの人に届きますように。

楽しかった福井!また行きたい場所になりました。(おろしそばの一件も含めて。)



by wineID | 2019-08-26 17:54 | 日常のあれこれ