中央葡萄酒さんのニュースレターがとても心に響きました。
社主の三澤さんと、ワインツーリズム代表理事の大木さんというお二方の対談。
ワインにおける「産地」について、特に「勝沼における甲州」を掘り下げられていました。
甲州に限らず、日本ワインをもっと盛り上げていくために大切なのは、技巧ではなく産地を誇りに思うこと。
店頭でお配りしていますので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
畑ごとに甲州を仕込んでいる中央葡萄酒さんですが、
先日比較試飲をする機会があり、身をもってその意味が分かりました。
比較したのはこの2つ。
山梨県勝沼「菱山畑」の甲州と、山梨県北西部「茅ヶ岳」の甲州です。
どちらも極めて残糖の少ない極辛口なのに、果実のボリューム感がすごく高く驚きました。
それは「結構甘いなぁ・・・」と感じてしまうほど。
とくに茅ヶ岳甲州にそれが顕著で、産地の良さを実感した貴重な経験でした。
そして、特筆すべきはこの”あけの”です。
メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、プティヴェルドのいわゆるボルドーブレンド。
山梨県明野にある中央葡萄酒さんの自社農場で栽培された葡萄を使用したこのワインは、
ブレンドにすることで「風景の見えるワイン」を目指したそう。
2017ヴィンテージですがすでに美しく花開き、きれいな味わい。
それはボルドーとは違う、なんというか、日本らしさを感じる優しさ。
その味わいの向こうに、醸造長である三澤さんのひた向きな努力が見えるようです。
数年後にはどんな表情になるんだろうかと、わくわくしています。