月夜にワイン

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頑張った定休日。

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昨日の定休日、いや~~よく頑張ったじぶん!!!!
定休日といえど、朝から打ち合わせが3つ続くという、なんだか売れっ子作家さんみたいなスケジュールでした。

そのうち2つの打ち合わせは事前に宿題が出されていて、
何とか形にしたものの、ゼロから組み立てるものだったので不安おおあり。。。。
それらを見ていただき、◎をもらって、ちょっとひといきな1日でした。
ふう。

全ての打ち合わせが終わって、夕ご飯の支度をしたら体育館へ。
体力づくりのために通いはじめて、最近全力で15分走り続けられるようになって嬉しい。
15分wwww


いろんな職業やいろんな世代の方と一気に会って話した1日。
出会う人みんなが、相手のはなしを「聞こう」と意識をしていた人たちだったように感じて、
慌ただしかったけれど、とても心地よいなぁと思いました。

昨日お会いしたいろんな方の中に、大学時代によく読んでいた雑誌の編集長さんがいらっしゃいました。
「社会起業家」という言葉が広まった時代に学生をしていた私にとって、
この雑誌が教えてくれる様々なNPOの情報や言葉はとても刺激的だったことを思い出しました。

その編集長さんとのやりとりで、自分が大切にしている価値観を改めて見つめなおす機会がありました。
初対面なのにぺらぺらと話してしまったのは、
この方が、「声や耳だけじゃなく心をつかって全身で話を聞いてくれる方」だったからだと思います。

この時感じた心の機微が、最近読んだ本の一節と重なって、新しい扉が開いた気分。ぴっかーん。


強い思いでなにかを伝えたいとき、人は、言い淀み、重複を繰り返す。
ともすれば言葉はあいまいであったり、活字にしてしまうとほとんど印象には残らないような平易なフレーズだったりするのに、
胸に深く突き刺さってくるものがある。
全身を使って発せられる「声」には、その人だけの温もりや湿度や感情の揺れが含まれていて、
「聞きづらい」耳にも届いてくる。
その「声」は聴力検査では測れない「聞こえる」力を持っている。

「聞こえる」人でも、すべてを聞くことができるとは限らない。
耳がキャッチするものが「すべて」ではないからだ。
「声」とは耳だけで聞こえるものではないのだ。

『ほんのちょっと当事者』 著作:青山ゆみこ 出版:ミシマ社


この一節。
耳から聞こえる音だけでなく話している人を全身で聞いていると、
音だけでは聞こえてこないたくさんの情報が伝わってきて、
いままで誤解していたその人のことを、ちょっと好きになったりする。

言葉にすることはわかりやすけれど、その分こぼれてしまう感情があること。
相手が言葉にしなくとも込めてくれたやさしさを、音ではないところで感じた時、
聞こえた以上に心が動かされることもあります。

あの編集長さんは、きっとそれができるひとなんだと思う。
だから心地さを感じたんだろうな。

「聞くこと」の奥深さを、編集長さんとのやりとりが教えてくれた定休日。
心地よい疲れを感じながら、今日もがんばろっと!




by wineID | 2020-10-22 12:32 | 日常のあれこれ