月夜にワイン

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<山梨と伊豆をつなぐビール。今年もこのビールの季節がやってきました!>反射炉ビヤ/甲州微行2020

伊豆の反射炉ビヤさんから、クラフトビールが入荷しました。
その名も「甲州微行」です。

この季節になるとすっかり定番になったこのビールは、
山梨でワイン造りをするドメーヌ・オヤマダさんが作る葡萄についている酵母を使用して仕込むビールが今年も登場!

なかなか聞きなれないビール名”甲州微行”の由来はこちら。

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江戸時代末期、伊豆と山梨はともに幕府の直轄地「天領」でした。
伊豆と山梨をつなぐ友好の懸け橋となってほしい思いから、
当時の代官「江川太郎左衛門英龍」と江戸時代を代表する剣豪「斎藤弥九郎」が伊豆から山梨へ向かう「甲州微行」より命名しました。
(反射炉ビヤHPより引用)
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<山梨と伊豆をつなぐビール。今年もこのビールの季節がやってきました!>反射炉ビヤ/甲州微行2020_b0016474_14383605.jpg

甲州微行は反射炉ブルワーの山田くんが、
山梨のドメーヌ・オヤマダ、小山田幸紀さんの栽培した葡萄に付いた自然酵母を使用して醸造したビールです。
グラスに注いだ瞬間からあふれる、りんごや黄桃、柑橘類の香りにいやされます。
その香りに似合うとても心地よい泡。

2020年の味わいは、昨年にも増して「エレガント」さを感じる味わい。
そして、小山田さんのワイナリーに行ったときに感じた葡萄や酵母の香りが、
グラスに注ぐと同時に感じられるのがとっても嬉しいです。

冷蔵庫にこのビールがあるかと思うと、今日も1日がんばれちゃう、そんなビールです。


このビールは私にとってちょっと特別。
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収穫にいそしむチーム反射炉。

反射炉ビヤの山田くんも、そしてドメーヌ・オヤマダの小山田さんも、私が大好きな作り手さん。
このブログでも何度も言っているけれど、「ゼロから1をつくる」ことのすごさには、圧倒されてしまいます。

山田くんはきっと「小山田さんと同じように拍手を贈られること」を過剰に遠慮すると思うけれど、
経験値を抜きにして、その創造力にはもうお手上げなのです。

<山梨と伊豆をつなぐビール。今年もこのビールの季節がやってきました!>反射炉ビヤ/甲州微行2020_b0016474_19085295.jpg
小山田さん。鶏さんを愛するひと。


ワインショップは、たーくさんあるワインの中から「これを紹介したい!」と思ってお店に並ぶワインを選びます。
どんなワインを選ぶのかの基準はワインショップによるけれど、
わたしは「誠実さ」を、感じられるワインをなるべくなら選びたいと思っています。

綺麗な言葉ばかりで形容されたワインや、作り手についての説明書き。
そこを真に受けるだけでは見えてこないことがたくさんあるなぁと、
割り切れなさと付き合わねばならぬことが、なんとなくわかってきました。(それは少し悲しいことですね。)

わたしたちワインショップもがんばるよ、だから作り手もがんばってね。
そうやってお互いに誠実な気持ちを確認し合って、いいほうにいいほうに回っていく世界がいいです。
だれがえらいとか、えらくないとか、有名だからとか、人気だからとか、そういうのじゃなくって。

小僧の理想論と言われるでしょうか。いいじゃないか、理想なんだから。

小山田さんも、山田くんも、その「誠実さ」が大好きです。
見てる人は見ててくれる、と襟を正してくれる存在でもあります。ありがたいです。

さて、何が言いたいのか分からなくなってきたからこのへんで。

とにかくおいしいよ、甲州微行!

by wineID | 2020-10-24 14:45 | クラフトビール