月夜にワイン

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<誰かを想う気持ちは、ちゃんと伝わる。>ボデガ・マラニョネス/タパフガス2017

贈り物にワインをいただいたことは、指で数えるくらいしかありません。
(催促じゃないですよ!!)
ワインショップで働いている、ということがかえって壁になっているのかしらん。

日々お店に立っていると、プレゼントにワインを選ばれる方の多いこと。
そういう大事な機会を任せていただけることに、日々責任と有難さを感じています。

「ワインを贈り物にしたいのですが、いまのおすすめは何ですか?」
と尋ねられたら、今の私はこのワインを選びたいな、と思いました。


スペイン・ヴィノスデマドリッド

Bodega Marañones ボデガ・マラニョネス

<誰かを想う気持ちは、ちゃんと伝わる。>ボデガ・マラニョネス/タパフガス2017_b0016474_16574824.jpg
わっ!っと思わず声が出てしまうほど、あふれる香りのブーケに驚き。
パイナップル、青りんご、スイカズラ、ライチ、ジャスミン・・・・。
あの香りもする、こんな香りもするね、と、なんとも芳醇。
香りを味わったあと口にふくむと、
きれいな酸とほどよい厚みを感じる果実味がじわ~~と広がります。
広がりのある香りを裏切らない、ボリュームのある味わい。
やりすぎていないバランスが、とてもとても心地よいです。

抜栓後1~2日目は芳醇な香りを、
抜栓後3日目になるとクリーミーな風味や蜜っぽい風味も現れます。

ゆっくりと時間をかけて楽しめます。

まるで花束のような香りのブーケに、芳醇な味わい。
あの人の喜ぶ顔が見たいなぁと思う時、このワインが浮かぶのはきっと私だけじゃないはず。


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このワインを作るのは、1978年生まれのフェルナンドさん。
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「ワインで重要なのは酸とミネラル」
という考えのもとワインを作るのは、フェルナンド・ガリシアさん。

その考えを味わいで表現するべく、
✓ヴィオディナミ農法の実践
✓高標高での葡萄栽培
を実践していきます。

実際、彼のワインに使われる葡萄は標高650m~という高地で栽培されます。
そのため、味わいを支える酸がとてもきれいなのです。
太陽量の多さから過熟気味になってしまい、力強くなりすぎる可能性もあるスペインワイン。
ここでは「太陽をいかに当てないようにするか」も大きな課題。
そのために畑を北向きにするなど、様々な工夫がなされています。

その一つ一つの成果は彼のワインを飲めば分かります。
”スペインワイン=濃い・強い”といったイメージは、彼のワインを飲むとどこへやら。
このタパフガスにも、そのエッセンスはちゃんと詰まっているから嬉しくなります。


このワイン。
彼の友人であるタパフガスさんへのオマージュで作られたワインだそう。
それを聞いて、「ああ、なるほど」と思いました。
誰かの喜ぶ顔が見たくなるワインだと思ったのは、そういう背景があるワインだからなんだ。

誰かを想う気持ちは、ちゃんと伝わる。
そのことを教えてくれた1本です。


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<今日のワイン>
■生産者:
ボデガ・マラニョネス
■生産地:
スペイン・ヴィノスデマドリッド
■ワイン名:
タパフガス2017
■品種:
モスカテル70%
マルヴァール30%
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by wineID | 2020-11-12 18:07 | ワインの感想