月夜にワイン

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悩み続けるしか、ないのだと。

西川美和さんとの出会いは、3年前くらいに図書館で借りた『永い言い訳』。
図書館で
「決めた棚の前で目をつぶって最初に触った本を借りる」
という酔狂な本の選び方にはまっていた頃、
たまたまその触手にかかったのがこの本でした。

西川美和さんが映画監督だとは知らず、
本がおもしろすぎて、一気に3時間くらいで読み終わった気がします。


自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。
みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。
そうしないと愛していい人が誰もいない人生になる。                         
                        『永い言い訳』より


その後、友人と最近読んでおもしろかった本の話をしている時に、
西川美和さんが有名な映画監督であることや
『永い言い訳』が映画化されていることを知りました。

映画監督がこんなおもしろい原作を書くの!?!?と衝撃で、
本のおもしろさを裏切られたくなく
結局映画は見ないまま今に至ります。(なんちゅう失礼な。)
でも『永い言い訳』の予告だけは100回くらい見てます。(笑)

だから、次に西川美和さんの映画が公開されたら必ず見よう!と思っていました。

そして公開された、すばらしき世界。
上映直後に映画館に行き、たぶん7割くらい泣いていました。(ちゃんと見てた?)
今でも、ふと思い出してはいろいろと想いをめぐらせる映画として、
心にずんっと残っています。




劇中で出てくる言葉、

”シャバは我慢の連続ですよ。
我慢のわりにたいして面白うもなか。
そやけど、空が広いち言いますよ。”

このセリフが究極だった。
たぶん、主人公の感じる空の広さと、私が感じる空の広さは違うんだと思う。
誰かの心を分かったような気持ちになりそうな時、
この映画を、この言葉を、主人公の空を見上げた表情を、思い出したい。

主人公を演じた役所広司に会いに、また映画館に行きたくなります。

果たして、私は永い言い訳の映画版を見るのでしょうか(笑)



by wineID | 2021-02-20 18:39 | 日常のあれこれ