月夜にワイン

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【ワイナリー訪問】山梨県北杜市・紫藝醸造さんへ

山梨県北杜市明野にある
紫藝醸造さんへ行ってきました。
紫藝醸造(しげいじょうぞう)さんは、
今年初リリースを目指す
原田さんのワイナリーです。

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原田さんは現在31歳。
醸造学科在籍時に出会ったワインに衝撃を受け、
そのワインを扱うワインインポーターへ就職。
在籍した5年間で自然派ワインを中心に
知識を身に着け、
それと同時に、酒屋や飲食店、そして輸入会社と、
ワインを取り巻く「売り手と買い手」の関係を
学んでいきます。
師であり尊敬する人物として挙げるのは、
ドメーヌ・オヤマダの小山田さん。
学生時代、インポーター時代、そして今まで、
原田さんの思想や人生選択に
多大な影響を与えているといいます。

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そんな原田さんが
ワイナリーの拠点として選んだのは、
山梨県北杜市明野。
日本一の日照量を誇るこの地で、
ヨーロッパ品種によるワイン造りが始まります。
写真はまだ植え付けのはじまっていない
まっさらな土地。

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もともと大根が植えられていた畑だったそう。
南アルプス、八ヶ岳、茅ヶ岳といった
名だたる名峰が畑を取り囲んでいます。

この日は「補植(ほしょく)」という作業を
お手伝いしました。
昨年植え付けた苗木で、
枯れてしまった木を掘り返し、
新しい木を植え、
踏み固める作業です。

品種はカベルネフラン。

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集中して4時間程度作業をお手伝い。
まだまだ細く小さい葡萄樹たちが
実をつけるまであと3年。
その間は原田さんがこまめにケアをし、
成長を手助けしていきます。
植えても枯れてしまったり、
ようやく実をつけたと思ったら
今度は鳥獣被害の心配や
年々変わっていく天候とのかけひき、、、、

私たちがワインを手にすることが
どれほどの奇跡的なことなのかを感じます。

小さい苗木さんたちを手にしながら思うのは、
海外ワインでよく目にする
「樹齢40年」「樹齢100年」
というそのとんでもない樹齢。

文字で見ると流れて行ってしまう情報も、
こうして1年目の葡萄樹を前にして
はじめてわかることがあります。

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作業後は八ヶ岳をバックにお決まりの集合写真!
ひゃ~、いい風景。
(ウブリエ・北川さんのカメラが最高。)

みんなでがつがつ作業をすすめて
予定より少し早く終わった畑作業。
帰りには車で20分ほどの場所にある
「ひまわり市場」によって、
各々夕ご飯のアテを購入!
このひまわり市場がすごく楽しかったです!
北杜市や北杜市近隣で作られる農産物や
お豆腐などなどが勢ぞろい。
ワイン売り場の方の
”山梨産ワインへの愛”
たっぷりの接客も温かでした。
長坂ICからも近いので、おすすめですよー!
(畑のこと以上に、
ひまわり市場の紹介に熱がこもってしまった。笑)

紫藝醸造さん待望のリリースは
年内を予定しているそう。
ここからはじまる原田さんの物語を、
ずっとずっと応援していきたいです。



by wineID | 2021-04-15 11:22 | ワイナリー