2022年 12月 08日
チェコ日和。
広尾にあるチェコ大使館に行きました。

母校の大学のすぐ近くにあったのに今まで行ったことのなかった場所。
「街角詩人ロボット」という展示がこのお出かけの目的。
実はチェコ語だという”ロボット”。(知ってました??)
「人間がロボットになりかけてる今、ロボットだって詩人になれる」
という語り掛けではじまるこの展示。
その後に続くのはこんな言葉です。
テクノロジーが進化し続ける現代の生活において、
私たちは手元にあるデバイスを使って
求める情報や娯楽にいつでも簡単にアクセスできるようになりました。
時間の余白は刺激で埋め尽くされ
「退屈」という言葉は少しずつ意味を失いつつあります。
忙しい毎日の中で、
特に若い人たちにとって
詩は遠い存在かもしれません。
心を落ち着けて言葉を咀嚼する時間はあるでしょうか。
検索すれば何でも調べられる現代で、
偶然出会った作品い心を動かされるような機会はあるでしょうか。
会場では廃材で作られたロボット”ヘレンカ”が
来る人を出迎えてくれます。
ヘレンカにはガチャガチャがついていて、
100円を入れてまわすと
チェコの詩とともにチェコ国樹である菩提樹が
出てくる仕組み。
「詩を読む時間は、人生と似ています。」
と丁寧な言葉で話すチェコ大使館ヤコブさんが
すごく素敵でした。

ロボットに”人間らしさ”を与える時に
「詩」という表現が出てくるチェコの人たちの感性が
とても美しいなぁと思いました。
いつか行ってみたいな、チェコ。
by wineID
| 2022-12-08 17:45
| Luca wine