2023年 10月 17日
<前編>チャコリを学ぶ、バスクに学ぶ。
日本バスク交流2023年イベントの一貫にて、
池袋を舞台にバスク州にまつわる交流イベントが開催されています。
10月17日(火)は、
バスク州を代表するワイン”チャコリ”の試飲会が開催されました。
数年前から日本でも楽しまれるようになったチャコリ。
チャコリといえば、
◎微発泡の白ワイン
◎フレッシュ!!
◎サンセバスチャンのバルで高いところからグラスにそそぐパフォーマンス
というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
(私はそうでした・・・!)
今回のイベントで初めて知ったのですが、
チャコリには白以外にも赤もロゼもスパークリングワインもあり
フレッシュさを楽しむだけでなく
熟成タイプも造られ、幅広い味わいを楽しまれているんだそう!
ずらりと並んだチャコリたち。
種類も味わいもいろいろ。
チャコリが造られるのは、スペイン・バスク州。
美食の街として知られるサンセバスティアン擁するエリアです。
バスク州はいわゆる”スペイン”とは異なる言語体系や文化を持っており、
その独特の美意識のもと豊かな食文化を築いてきた場所。
ありがとうは「エスケリカスコ」
さようならは「アグール」
グラシアスの面影はどこへやら・・・・
この日はバスクのチャコリ生産者や州政府関係者が一堂に会し、
それぞれのワインの魅力を存分に伝えていました。
バスク人はあまり社交的ではないそうで、
「こうやって気さくに話してくれる人には現地で出会えないよ」
と、スペインを良く知る方が教えてくれました。
裏を返せば信用と誠実さの表れ、なのだそう。
ルカワインで取り扱いさせていただいているチャコリ生産者、
MOKOROAの息子さんと。
家族4人で営む小さなチャコリ生産者さん。
親しみと優しさの感じられるお人柄が印象的でした!
「日本ではチャコリは夏に楽しむイメージがありますが、現地ではどうですか?」
と聞いてみたところ、
やはりスペインでも若者にとっては夏に飲むワインだそう。
でも一年を通して食前酒として楽しむよ!と教えてくれました。
サンセバスティアンで見かける、
高い位置からグラスにチャコリを注ぐ”エスカンシア”についても質問しました。
「かつてのチャコリは酸が高すぎたので、高い位置から注ぐことで味わいを柔らかくしていた。
いまエスカンシアをするのは、未熟なワインを造っていると思われてしまう」
と、エスカンシアのパフォーマンスとしての側面について興味深いお話も。
サンセバスティアンでしか見られない光景だそう。
自分の知らない世界がたくさんあることを改めて知り、
わくわくとともに「もっと勉強しなきゃ!」という
原動力をいただいた時間となりました。
この後バスク料理を学ぶセミナーにも参加しました。
その様子は後編で。
by wineID
| 2023-10-17 15:31
| ワイン