月夜にワイン

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1月のハイライト|私をたどる旅

1月は岩手県に長く滞在しました。
一番大きな目的は、
西村佳哲さんの「インタビューのワークショップ」に参加すること。
申込みをしてから半年以上待ちわびての参加。
5日間まるごとの合宿なので、
金額も日程もけっこうな大冒険。
でも、本当に行ってよかった。

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会場は岩手県遠野市にあるクイーンズメドウ。
馬とともにある場所。
馬たちと過ごせたのも、またよかった。


「インタビューのワークショップ」と文字だけ見ると、
ライター養成講座かな?と思ってしまうけれど全然ちがう。
「きく」「はなす」をその時集まった7名で
ひたすらに考えて、体感して、やってみるというワークショップ。
ますますわけわからん、ですね。
ひととの関わり方をとらえなおす、という言い方の方がいいのかも。

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肩書や、これまで何をしてきたのか、何を成してきたのか、
わたしはだれで、あなたはだれで・・・
そういうプレッシャーから解放されて、
「いまわたしは/あなたは なにを感じて、どこに向かい"つつ"あるのか」
を共に見に行ってみる。
相手がいま何を喜びと感じて、生きている実感を持っているのか。
その人が生きている世界を隣に座ってみようと試みる。
そのために、聞く技術と、聞いたものを受け取る感性を
他者との関わりを通して感じていく。
ここにあるのは、そんな時間でした。

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あやこさんが作ってくれるごはんが楽しみでした。
これからもご縁が続いていきそうなあやこさん。
出会えてよかった。
食はみんなのセーフティネット。
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遠野に長く住んでいる方でも
「こんなに雪が降ったのは久しぶり」
と言うほどの大雪の最中での滞在は
それはそれは美しくて。

暖炉の前で思い切り「自分」に浸れた時間は
なんとも贅沢で
なんとも忘れえぬ体験でした。

日常から切り離されてきたけれど、
日常とは切り離すことができない私を
色濃く感じた。

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暖炉の前には、いつも誰かがいて、
ノートに何かを書いている。
自己紹介をせずにはじまった5日間。
何者なのか、よりも、
いまのあなただけに関心を寄せていく。

話を聴いてもらえることが、
自分の言葉が出てくるのを待ってもらえることが、
こんなに嬉しいことだとは。
私は聴けていなかったと分かると同時に、
聴いてもらえていなかった、と知る。

この5日間、
私たちは西村さんの
「いまのあなたに関心がある」
というまっすぐなまなざしに守られていた。

ありがとうございました、と、心から思う。


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土屋春代さんは、
自分を褒めて死にたいと話していましたね。
「まっとうした」
「十分に生きた」
という充実感を感じたいんだと。
彼女の話を読み返しながら、
僕はヨセフ・キャンベルのある言葉を思い出していました。

”人々はよく、われわれみんなが探し求めているのは
生きることの意味だ、と言いますね。
でも本当に求めているのはそれではないでしょう。
人間が本当に求めているのは
<いまを生きているという経験>だと、
私は思います。”

僕はこの言葉に触れると
「本当にそうだ!」と
泣きそうな気持になってしまうのですが、
春代さんとのインタビューの最中にも、
涙を流していたのを憶えています。
話しているご本人は別に泣いていないのに
変な光景ですよね。
でも恥ずかしさはないです。

『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』
西村佳哲


by wineID | 2026-01-31 12:11 | 日常のあれこれ