月夜にワイン

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2020年 01月 19日 ( 1 )

あの頃の私に会えるなら。

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お正月休みは陸前高田へ行ってきました。
参加者が少ないということもあり、小正月を祝う獅子舞に踊り手として参加。
この三十路が踊ってご利益あるのか・・・(笑)

仮設住宅はほとんどが解散となり、高台にて新しい生活をはじめた町内のひとたち。
その一軒一軒を獅子舞と共に回っていきます。
「うちにも寄ってって!」と声がかかれば、その声のほうに行ってまた踊る・・の繰り返し。
結局最後までわたしの踊りはへっぽこのまま。
体育の授業にダンスがなくてよかったと強く思いました。

他の部落でも獅子舞をやっているようで、遠くから太鼓と笛の音が響き合っていました。
いいなぁ、日本のお正月。
あの頃の私に会えるなら。_b0016474_16572264.jpg

1年ぶりに訪れた陸前高田は、道の駅が新設され、海のそばには新しい献花台がありました。
その海を見ながらぼーっと考えたことは、
いつから私はものごとに「意味」を求めなくなったのか、ということ。
意味のある経験、意味のある人付き合い、
意味のある勉強、意味のある旅行。
何かにつけて私を動かす動機は「意味」でした。

でも、いつからか、私は意味を追わなくなった。
はじまりには終わりがあることを、昔よりも身に染みて感じるようになったからかもしれません。

愛おしむべきは、ただ目の前にあるこの時間。

この街に出会った頃の私は今よりもっと無邪気で、いろんなことを取りこぼしてしまっていたと思う。
あの頃の自分に会えるなら、
「ただ純粋に今を見つめることだけに心を尽くしてね」
と背中を押してあげたい。

獅子舞が始まる前、町内会長の掛け声で海に向かって数分間の黙祷。
とてつもないせつなさと向き合い続ける人たちが生きる街であることを、まざまざと思い出す。

本質的なものがすべてある場所。
そして、これ以上ないほど、がむしゃらに生きた自分に会える場所です。



by wineID | 2020-01-19 17:22 | 日常のあれこれ