月夜にワイン

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カテゴリ:ワイナリー( 20 )

グルーポ・ペスケラ セミナーに参加しました

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ワイン輸入会社・ミレジムさん主催の、ペスケラグループのワインセミナーに参加しました。
ペスケラは、アレハンドロ・フェルナンデス氏により1972年に設立されたワイナリーです。
スペインの土着品種であるテンプラニーリョに注目し、その可能性を高め、
スペイン国内で、その土地や風土の個性を表現したワイナリーを4エリアにまたがって所有しています。
土壌でがらりと変わるテンプラニーリョの味わいはとても興味深く、貴重な飲み比べに参加できたことはとても光栄な時間でした。


「暑いからスペインは簡単にワインができる場所」と思われていた考え方を覆し、
「スペインワインは長期熟成で美味しいワイン」というイメージに革新をもたらしたフェルナンデス氏のワイン。
ティント・ペスケラを飲んだロバート・パーカーが「これぞスペインのペトリュス」と書いたことで、一躍その名は世界に知れ渡ります。

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スペインでは19世紀まで良質なワインが随所で作られていましたが、
20世紀に入ると経済も国際的地位も一気に低下し、ベガシシリアが造るウニコなど一部のものを除き、
安価な大量生産のワインが定番化していました。
アルコール分が高く、重たいだけのスペインワインではなく、もっと酸の効いた上質なワインを造りたいと考えたフェルナンデスは
ブドウ畑を購入し、自らのワイナリーの創設を切望するようになります。

もともとスペインはワインに酸を与える土壌に恵まれ、あちこちにブドウ畑が広がっていましたが、
他の作物に転向するブドウ農家も多く、良質なブドウ畑がいつしか砂糖大根の畑に変わっていました。
そんな中、最高のワイン造りに情熱を燃やすフェルナンデスは、
アメリカ人スティーヴン・メルラーと組み、遂に1972年、リベラ・デル・ドゥエロのペスケラの街に、
理想的な土壌を見出し、若い頃からの夢であった自らのボデガを40代にして設立しました。

16世紀に建設された石造りのボデガは街の名前に因みペスケラと名付けられ、
スペインの土着品種で作るティント・ペスケラで一躍脚光を浴び、スペインで最も権威あるボデガとして、
世界中で広く認知され、最高の評価を受けています。(インポーター資料より抜粋)

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写真の中心に座る女性は、アレハンドロ・フェルナンデス氏の娘さんでオルガ・フェルナンデスさん。
アレハンドロさんの意志は彼女をはじめとする家族にしっかりと伝えられ継承されています。

ペスケラグループが大切にしていることは
①テンプラニーリョ100%でワインを作ること
②ブドウを自然な形で栽培・醸造すること
 →ボルドー液のみ使用し、基本的に農薬は不使用。自然酵母で発酵。
③品質に見合った価格で提供すること

の3つ。それらを実現するために畑で出来ることには惜しみない時間を使うといいます。
そして価格。どれほど国際的な評価が高まっても、価格を上げることは決してしないというポリシー。
そのおかげで私もペスケラのワインを飲む機会に恵まれ、その美味しさを知ることができました。
(しかも長期熟成が可能。なんてスペシャルなんだ・・・)


そして今回伺ったお話の中で印象的だったのは、アレハンドロ氏の孫世代のワイナリーへの参加がはじまったことでした。
今年初リリースされた 2016 Tinto Pesquera MHI は、4人の孫(全員女性)のアイデアによって誕生したそう。
従来のペスケラワイン同様にテンプラニーリョ100%で造られますが、
✓熟成期間の短縮(クリアンサなら最低18ヶ月熟成ですが、このワインでは14ヶ月)
✓フレッシュなタンニン、赤果実系の風味、若々しい色合いと豊かな果実味

をワインで表現し、若い消費者に向けた「ペスケラ ビギナーズラック」的な味わいに仕上がっていました。
世界各国の産地で世代交代が進んでいるのはペスケラも同様。
若い感性で造られていくこれからのペスケラが楽しみでなりません!
いつか訪問してみたいです。


大きなグループ企業になっても、中心にはアレハンドロ・フェルナンデスの情熱が息づき、
それを家族が誇りを持ってよりよいものにしようと努力する――――。
ペスケラがペスケラたる所以を、垣間見せていただいた時間でした。



by wineID | 2019-06-22 19:53 | ワイナリー

山梨にて傘掛け作業の1日。

日曜日はお休みをいただいて再びの山梨へ。ドメーヌ・ポンコツさんの畑にお邪魔しました。
今月は「傘掛け」の作業をひたすら、ただひたすら、黙々と。
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葉っぱの間から見える青空がすがすがしい!

傘掛けは、雨粒などによるカビ菌が付着して房が腐らないように、一つ一つの房に紙をかけていく作業です。
これをしなければ葡萄がダメになってしまい、収量に大きな影響が出てしまうのだそう!
ぶどうを覆うように紙を巻いて、ホッチキスで止めていきます。
単純作業ではありますが、とってもとっても大切な作業。そして、

首がもげる。

先月の房づくりに引き続き、今月もずーっと上を向いていたので首が何度かもげました。
(そして作業しながら頭をよぎるのは、明日の午前中に予約してしまった整骨院・・・痛いの。)

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朝6時30分頃から作業を開始して、終了したのは夕方6時。
この作業を毎日毎日繰り返し、その合間に草刈りをしたり、畑の整備をしたり・・・
本当に、生産者さんたちには頭があがりません。
畑に入れさせていただけることも有難いです。

小山田さんや原田さんの言葉にたくさんの学びをいただき、
もっともっと頑張らねば!と刺激をいただきっぱなしの1日でした。
自分の未熟さを痛感させてくれる場でもあるので、疲れ以上に充実感が多いのです。

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小山田さんが連れてきてくれたトリちゃん。(生後1か月)
手乗りトリちゃん。かわいい。みんなのアイドル。


よっし!がんばろう(*'ω'*)

by wineID | 2019-06-17 18:57 | ワイナリー

葡萄畑のお手伝いに行きました!

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ぐんぐん成長する葡萄たち!畑作業のお手伝いのため、山梨へ行ってきました。
ここはドメーヌ・ポンコツ、松岡さんの畑です。

ぶどうの房づくりという、初めての作業に挑戦!
1本の枝に1房だけを残してきれいに整えていくのですが、慣れないのと暑さで集中して続けていくのが大変でした。

醸造家さんと一緒に作業しながら、
どういう判断で残していくのか、などを食い気味で聞き、手を止めてメモしたいことばかり・・・。

経験のない私にはその作業は言葉だけの理解にはなってしまいますが、
より良い葡萄を作るために多くの判断、選択、行動があることを今まで以上に強く意識した1日でした。

「良いワインは良い葡萄から」
そうやってまとめていたけれど、私はこの言葉の本質を何にも分かっていなかったことを知りました。


ああ奥深い。
ああ楽しい!!!

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畑の隣には、親子のねこちゃん。お母さんが動かすしっぽを捕まえようとして、ぴょんぴょんはねて遊ぶ子どもたち。
のほほん~。

棚栽培の畑だったので、ずっと上を向いていたこの日。途中で何回か首がもげました。

今の心配事は、来週予約してある整骨院の首ぐりぐり。

by wineID | 2019-05-30 17:13 | ワイナリー

日本ワインのホットスポット!東御ーその②ー

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「葡萄のイラストが描いてあるエチケットと見せかけて、ひよどりのイラストのエチケット」
でお馴染みの、巨峰のペティアン・ナチュール・ロゼを作っているドメーヌ・ナカジマさんへ。

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あ。
とりちゃんたちがウェルカムしてくれた。
年間を通してお手頃価格でおいしい”日本のペティアン”をつくっている中島さん。もうすぐ結婚ですって!おめでたい~。
スティルワインは生産量が少なくたくさんの方に飲んでいただくことは難しいのがとてもジレンマ!!
自分の信念にまっすぐに、丁寧に葡萄を栽培する中島さんのワインがこれからも楽しみです。

中島さんは、ロワールの新井順子さんのもとで醸造の勉強をされていました。
昨年ロワールを訪問したときの話や、最近のぶどうのこと、これからのワインのことなどをお話しました。

気候変動の影響を受けて、葡萄の樹に現れる病害虫に変化があることが深刻な悩みとおっしゃっていた中島さん。
防ぐためには資金が必要となり、栽培自体を諦めなければならない農家さんがいることも教えていただきました。
ボトルの向こうの世界にもっともっと目を向けていかなければ、大切なことを見落としてしまいそうです。
食について、考えていかねばいけないなぁ。

中島さんのスティルワインは、どこかの週末有料試飲でご紹介しようと思います!お楽しみに♪♪

新しくお取引がはじまったはすみファームさん。
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軽やかなワインと、保存料を使わずに作られるジュースやジャムなど、食品の品質も高くてとてもいい出会い!!
みなさんに早くご紹介したい~~。驚いてほしい~~~!笑

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移動の途中で目に入った葡萄畑。若い樹など、こうやって藁を巻き付けて寒さ対策をしているそうです。
この寒さ対策はじめてみた!思わずパシャリ。そしてきれいな畑だなぁ。ここのワイン飲んでみたいなぁ・・・。


ランチはここ!そばカフェ TOKI さん。長野に来たらお蕎麦でしょ!と思って目指していたお店がことごとく定休日。
「最後の一軒、ここがお休みだったらお昼なし!」の瀬戸際でたどり着いたお店です。
やってた(;_;)
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偶然入ったお店でしたが、こことても素敵なお店でした。
息子さんとお母さんがテキパキと動いている姿や、ちょっと本でも読んでみたくなる温かな雰囲気もとても好き!
お蕎麦のセットを頼んだのですが、冷たいつゆ&温かいつゆ&ちょっとの白ご飯(+自家製味噌)が付いていてなんて優しさ(;_;)
しかもなんとなんとサラダバーも付いていて、今が旬のリンゴがむいてあったり、つけものがあったり、良心的すぎるのです。
大盛りじゃないか?ってくらい満足の量も嬉しくて、このお店に出会えてラッキーでした!

東御市にお出かけの際はぜひ!(正確には小諸市です)

自然の恵み そばと、カフェ 凱 -Toki-


このあとは名物のくるみやら、野菜やらを買い帰宅。私は後部座席でずっと寝てて、起きたら静岡。わーいわい。

たくさんの収穫と学びのあった東御めぐりでした!
行ききれなかったワイナリーに行けるのがとっても楽しみ(*´ω`*)










by wineID | 2019-02-18 11:42 | ワイナリー

日本ワインのホットスポット!東御ーその①ー

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とある定休日、長野県東御市に行ってきました。朝6時過ぎに車で三島を出発し、11時頃に東御市に到着。
雨予報でしたが途中晴れ間も見える好天に恵まれたよき1日!
近年ワイナリーやヴィンヤード(葡萄畑)設立の動きが一際大きな東御市。
その動向の速さに恥ずかしながら付いていけておらず、早いうちに訪れなければとずっと思っていた場所に、念願の初訪問です(^^)

東御市とワインの結びつき。はじまりは1991年から。

東御市とワインのつながりは1991年からはじまります。
この年、画家でエッセイストの玉村豊男さんが東御市に移住し、500本のワイン用葡萄の苗を植えました。
数年後これらの樹から約14本のワインが誕生します。
2004年に”ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー”が設立されると、この地域が持つ可能性に魅せられた生産者が続々と集まり、
その後毎年のようにワイナリーやヴィンヤードが設立されるようになりました。
現在10軒のワイナリーと6軒のヴィンヤードが東御を舞台にワインの輪を広げています。

2013年3月には、長野県が「信州ワインバレー」構想を策定しました。
ワイン用ぶどう栽培に適した立地を信州ワインバレーと名付け、栽培から醸造、販売、消費にわたる振興策を示したものです。
この構想では長野県各地に点在する栽培・醸造エリアをおおよそ4つに分けています。

○桔梗ヶ原ワインバレー(塩尻市)
全国的に知られた産地である塩尻市桔梗ヶ原。老舗のワイナリーを中心に、新規の小規模ワイナリーも増えつつある地域

○日本アルプスワインバレー(松本市、安曇野市、大町市、池川町など)
松本から安曇野に広がるエリア。長野県内のぶどう栽培の発祥の地といわれる場所を有するなど、古くからの栽培地域。

○千曲川ワインバレー(小諸市、東御市、長野市、須坂市、青木村、小布施町、飯綱町、上田市、坂城町、高山村などの市町村)
降水量が少なく日照時間が長い気候と、水はけがよく土壌の質がワイン用ぶどうの栽培に適しているエリア。
近年個人経営のワイナリーが増加しつつあり、さらなる開業も予定されている。

○天竜川ワインバレー(宮川村、松川町などの市町村)
中央アルプスと南アルプスの間に天竜川が流れ、川の両側位に河岸段丘と扇状地が多く、水はけが良いことから、古くから果物の産地。


なぜ東御市には新規就農者が多いのか。「ワイン特区」と「アルカンヴィーニュ」

今回訪問した東御市は千曲川ワインバレーにあたります。
これらのワインバレーの中でも東御市はワイン特区(構造改革特別区)に指定されているエリアです。
かつての酒税法の定める最低生産量は6キロリットルですが、エリア内の原料を使う場合には最低生産量が2キロリットルとなり、
小規模ワイナリーでも参入しやすい条件が整っています。

参入しやすいと言っても新規就農者たちは資金面や技術面など、ワインを作るためにクリアしなければならない多くの課題があります。

そんな彼らの受け皿として”アルカンヴィーニュ”が2015年に開業すると、東御でのワイン・葡萄産業は更に盛り上がりを見せます。
アルカンヴィーニュでは、新規就農者らの委託ワイン醸造のほか、栽培・醸造・ワイナリー経営を学ぶ「千曲川ワインアカデミー」を開催。
将来ワイナリー開業を目指す人々が様々な場所からこの地に集まっています。

ワインをめぐって盛り上がる東御市。
ワインツーリズムなども開催され、多くの観光客がこの地に足を運ぶ様子はまるで海外のワイン観光地の様なにぎわいがあります。
新規就農者たちならではのコミュニケーションのあり方や、ワイン初心者でも入りやすいく雰囲気がこの土地には感じられます。

しかし、すべてのワイン関係者がこの構想を手放しで受け入れているわけではありません。
容易に参入しやすい環境は一方で、極端な言い方をしてしまうと「無責任さ」と表裏一体。
補助金がなくなり、日本ワインブームが去っても葡萄は毎年実をつけ続けるのです。
とある生産者は昨今の急激なワイナリー増加の現状に対して「危うい」という言葉を選んでいました。

ワインショップとしては、ワイン産業が盛り上がることはとてもうれしいです。
ご紹介できる選択肢が増えていくことは、なんて贅沢なことなんだろう。とわくわくした気持ちになります。

様々な視点があることももちろん踏まえた上で、美味しいと思うワインを皆様にご紹介できたらと思っています(^o^)


その①おわり。

<参考資料>
信州ワインバレー構想 (平成25年3月)/長野県
東御市雇用創造協議会資料


by wineID | 2019-02-18 10:55 | ワイナリー

【お取り扱い始めました!】Yellow Magic Winery

山形県がデラウェアの生産量日本一の産地ということは、あまり知られていないかもしれません。
しかしその歴史は古く、山形県南陽市鳥上坂というぶどう産地には「山形県ぶどう発祥の地」と書かれた碑が立ちます。
ぶどう栽培は江戸時代には始まっていたことも分かっているそうです。

写真は今年の夏に訪れた南陽市。
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山の斜面にはビニールハウスが立ち並ぶ圧巻の光景。車窓からそれらを眺めながら、同じぶどう産地である山梨との違いを感じました。
このエリアは、豊かな日照と昼夜の寒暖差、そして降雨量がぶどうの成熟期に少ないなど、良質な葡萄が育つ好条件が揃う恵まれた場所。

デラウェアの聖地ともいえるこの場所で、新しく設立されたワイナリーがあります。ワイナリーの名前は、

Yellow Magic Minery (イエローマジックワイナリー)

醸造長は岩谷澄人さん。ヒトミワイナリー(滋賀県)や大阪島之内フジマル醸造所(大阪)を経て自身のワイナリーをスタート!!
2018年の現在は委託醸造でワインを製造しており、来年度のワイナリー本格始動が待ち遠しいです。
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岩谷さんがワイナリーについて書いているので引用しますね。(Yellow Magic Winery HPより引用)

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「足さず 引かず」それが僕の作るワインです。
僕は28年その理念に基づき作ってきたのが「にごりワイン」です。
その年々の葡萄の個性から発せられるエネルギーを感じワイン作りをする。
この単純明快なものが僕には合うんです。
特に「ラブルスカ(生食用葡萄品種)」には日本固有のDNAが刻み込まれていると感じ、
そのラブルスカから生まれるワインに夢を感じています。
もちろんヴィニフェラ(ワイン専用種)にもです。

その夢の実現の場所として 葡萄産地として歴史ある「山形県南陽市」に決めました。
これから発する「Yellow Magic Winery」のワインにご期待ください。
「Yellow Magic Winery」とは「黄色魔術醸造所」。
アジア、そして日本人の感性に響く、この地に生まれてよかったと感じられる「日本ワイン」をコンセプトとして設立しました。
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今回リリースされたのは3種類。
① Yellow Magic Winery HipHop DeLa 2018
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「100年圃場」と言われる代々受け継がれている、山形県南陽市竹田氏栽培デラウェア100%使用。
ホールパンチと呼ばれる房ごと優しく絞る栽培方法を採用。
音楽の「HipHop」のように自然に「お尻浮き」が感じられるデラウェア微発泡辛口ワイン。
泡のバランス感覚が絶妙で、まさに岩谷マジックを感じられるたまらない1本です。

②Yellow Magic Winery Asid DeLa 2018
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山形県南陽市産デラウェア100%使用。
デラウェアの暑い果皮の特長を引き出すために、タンクの中で「足踏み」して搾汁!足踏み!
「Acid Techno」の「変調」のように作り手の踏み方みよって生まれる、房のまま潰れた葡萄の絶妙なバランスが
このAshidシリーズの真骨頂!

③ Yellow Magic Winery Ashid MBA 2018
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滋賀県長浜市今荘ぶどう園産Muscat Bailey A 100%使用。
滋賀県のブドウ品評会でも数々の受賞経験を持つ「青木さん」のベリーA。
以前にもこの青木さんのブドウからできたワインを飲んだことがありますが、果実感がとてもきれいな印象でした!
こちらも「足踏み」しています。
熟成させて全体を枯れさせたのち、どんな味わいに「変調」していくのかも楽しみなワインです。


ワイナリー出荷ワインはすでに完売とのことですが、ルカワイン入荷分もほぼほぼ完売です。
飲んでみたい方はとにかくご一報くださいー!たぶん今週末で終わってしまうと思います。
お知らせ遅くてすみませんm(__)m







by wineID | 2018-12-20 20:08 | ワイナリー

山梨!

昨日の定休日は山梨へ、収穫のお手伝いと稲刈りに行ってきました。とっても楽しくて、超リフレッシュ!
お邪魔したのはドメーヌポンコツさんの畑。甲州の収穫でした。
ポンコツさんは昨日ですべての収穫が終わり。
「明日から暇です」と言っていたポンさん。そんなわけないんだけど、そういうユーモアがたくさんあるのがポンコツ収穫です(笑)

収穫しながら、生産者さんがぽつりとこぼす言葉たちがとても勉強になります。
一言一言をこぼさないように大切に持って帰りました。

正直とか、誠実とか、まっすぐにしっかりと仕事をこなしていくことの美しさを改めて感じた収穫でした。
本当に素敵なひとたちの輪の中に入れてもらって、感謝がいっぱい(*'ω'*)♡


収穫を納めるひと。
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撮るひと。
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選果するひと。
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収穫するひと。
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計るひと。(火をあやつるひと。)
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撮るひとと、撮られるひと。
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説教するひと、されるひと。
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by wineID | 2018-10-04 19:02 | ワイナリー

北海道に行ってきました~その③~

ドメーヌタカヒコで一日収穫作業をし終えると、もうすっかり夕暮れ。
15時をすぎると一気に気温が下がるため、寒さがだいぶ身に沁みます。さすが、試される大地・・・。

タカヒコさんを後にし、向かった先は、
ドメーヌアツシスズキさん
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待ち合わせの時間に遅れるー!!!と疾走。さむい。。。つらい。。。。

個人的な感想ではありますが、今年飲んだワインの中で最も衝撃を受けたのが
ドメーヌアツシスズキさんのトモ・ルージュとトモ・ブランKでした。
一言で表すなら「あたたかい」。
美味しさとともに人の手のぬくもりが伝わる、なんともあたたかい味わいが、ドメーヌアツシスズキさんのワインには感じられます。
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夕暮れ時で見にくい写真になってしまいました(;´・ω・)

ドメーヌアツシスズキは、鈴木淳之さんと奥様の友恵さんによる家族経営の小さなワイナリーです。
それまではドメーヌタカヒコの研修生だった淳之さん。
2015年がドメーヌとしては初リリースで、それまでは10Rワイナリーでの委託醸造でワインを作っていました。
「ミネラルが感じられるワインが好きですね。地域で言うなら、ジュラのワインを目指しています」
という淳之さん。
ジュラ地方はフランス東部、スイス国境に接するアルプス山麓に位置するワイン産地。
冬は寒く夏は涼しく、秋には霜の影響を受けることもあるという典型的な大陸性気候。
葡萄にとって好ましい環境であるこの地方では、アロマティックで酸味のあるワインが生まれます。

淳之さんのワインの特徴のひとつとして、
酸素との融合を絶妙なバランスで旨みへと変換させる感性の素晴らしさ、が際立っていると感じます。
誤解を恐れずに言うなら、ワインにとって天敵であるはずの「酸化」をも仲間に入れているようなイメージ。
そのバランスから生まれるワインは、飲み手に強烈なインパクトを残します。


”ドメーヌアツシスズキ”として

醸造について目を向けてみましょう。
ワイナリーに入ると、ドメーヌタカヒコさんで見たものと同じ発酵槽が置いてありました。
放り込んで自然発酵を待つために使うアレです。
前回リリースされたトモ・ルージュ2015は、
無化学農薬、無化学肥料で管理した遅摘みのツヴァイゲルトを約30日間醸した後プレス。古樽にて12か月熟成しています。
タカヒコさんの醸造方法を基礎にして、しかし縛られることなく、
ドメーヌアツシスズキだからできる唯一無二のワイン造りが行われています。

その一つとして、
淳之さんは今年から、オープンの800Lの大きなバケツを仕込みに使用しています。
これはアルザスの大御所醸造家ジュリアンメイエから直接聞いた言葉、
「酸素を恐れてはいけない」に影響を受けたものだそうです。
酸素を怖がる必要があるのか、と考えオープンの発酵樽を使用することに決めたのだといいます。
このチャレンジがどのようなワインになるのか、楽しみでなりません!


ワインがつなぐ縁のおもしろさ


実は以前、トモ・ブランKをアルザスのクリスチャンビネールと一緒に飲む機会がありました。
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ボトルを見つけるクリスチャンビネールととワインに興味津々な姉のベアトリスさん。

様々な国産ワインを一緒に楽しんだ中で、特にクリスチャンビネールがお気に入りだったのが、このトモ・ブランKだったのです。

「このワインは、葡萄が育った場所の風景や土壌が目に浮かんでくるようだね。
テロワールを感じる、この土地でなければできないワインだね。僕はこういうワインが大好きだ。
こんなワインを日本では作っているの?!素晴らしいね!」

と言いながら、ボトルがすぐ空いていました。

クリスチャンビネールは1770年から無農薬を徹底する生粋の自然派の名門。
化学肥料がもてはやされた時代にもその波に乗ることなく無農薬による農業を一貫して行い、
アルザスのこの土地だからできる味わいを脈々と受け継いでいる素晴らしい作り手です。

淳之さんにこのことをお伝えしたら、
淳之さん自身、自然派にのめり込むきっかけとなったのがクリスチャンビネールのミュスカだったそう。
フランスと日本と場所は違っても、1本のワインで通じ合えるなんて素敵だなぁ(*'ω'*)

ドメーヌアツシスズキの生産本数はまだまだ少量ですが、
ファーストリリースから強烈な印象を残し、
淳之さんは若手醸造家の中でも1、2を争う実力派という声も聞かれるほどの存在となっています。
タカヒコさんと淳之さんのワイナリーはお隣さんなのに、ワインが与える印象がまるっきり違うというおもしろさ。
次のリリースも、心を込めて販売していきたいと思います!(^^)!


北海道に行ってきました~番外編~につづく!









◆営業時間◆

OPEN 10:00~19:00
      (但し、日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜日


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Luca wine (ルカワイン)
静岡県三島市中央町2-6
http://www.luca-wine.com
FaceBook http://www.facebook.com/wine.luca
TEL (055)983-0755
FAX (055)983-0756

OPEN : 10:00-19:00 (Sunday 10:00-17:00)
CLOSED: Wednesday

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by wineID | 2017-11-01 21:29 | ワイナリー

北海道に行ってきました~その②~

北海道2日目は、同じく余市のドメーヌタカヒコさんの収穫に伺いました。
もともと果樹、とくにリンゴの産地として有名だった余市町。
ここ4~5年で余市町内には葡萄畑が増え、それに伴いワイナリーも続々と誕生しています。
そのさきがけ的な存在として脚光を浴びているのが、ドメーヌタカヒコさんです。
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季節はすっかり秋めいている北海道。
見渡すかぎりの美しい紅葉に、冷たいけれど心地よい凛とした空気。
「ああ、北海道に来たんだなぁ」と、なんとも言えないうれしい気持ちがこみ上げてきます。
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ドメーヌタカヒコのワイン造りの最大の特徴は「全房発酵」という造り。
収穫した葡萄をそのままタンクに入れっぱなしにしておいて、発酵させるというもの。
全房発酵ではえぐみや苦みの原因ともなりやすい梗を取り除く「除梗」や、
葡萄の粒をつぶしてジュースにする「破砕」という作業を行いません。
そのため、収穫作業の時点である程度の選果作業が必要となります。

収穫作業はただ摘み取るだけでなく、健全な葡萄と灰カビ(貴腐)がついたものを仕分けしながらすすめていきます。
山梨などで収穫作業をしていると、割れてしまった葡萄の実は酢酸が発生し酸っぱいにおいを感じることがあります。
しかし北海道は寒いため、同じように割れてしまってもぐじゅぐじゅの実にならず貴腐化するのだそう。

10月の気温が低かったため糖度がもう少し欲しいところではあるそうですが、今年の葡萄の状態は良い感じ♪♪
色づきもよく、貴腐も抑えられて収量も去年より多く良質な葡萄が出来上がっています!
葡萄の出来がよいことは、作り手さんの表情に一番表れますね。嬉しそうなタカヒコさん。(*'ω'*)

貴腐葡萄はブランドノワール(白ワイン)用の葡萄として使用されます。
「基本的にぶどうは捨てる部分がありません」というタカヒコさんの言葉その通り。

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せいせいと広がる葡萄畑はすべて「ピノノワール」です。
同じように見えますが、タカヒコさんの畑ではクローン(注1)ごとに樹が植えられています。
たとえばフランスから購入したクローンや、スイス系のクローンなど全部で13系統のピノノワールが植えられています。
中には、余市の名栽培家である木村さんセレクションのクローンがあり、これはなんと自根(注2)によるもの。
クローンごとに味わいに微妙な違いがあり、酸味が立っていたり、色味が濃かったり、香りが強かったりと様々。
これらクローンの組み合わせが、タカヒコさんのワインに複雑味をもたらすひとつの要因となっています。


農夫としてのワイン造り
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ドメーヌタカヒコの特徴が「全房発酵」にあるという話に触れましたが、
これは「農家としての生活の延長線上にワイン造りがある」というタカヒコさんの生活そのものが反映されたもの。
「家族だけで、手の届く範囲で、生活に無理のない範囲で行うワイン造りが基本です」というタカヒコさん。
北海道では収穫ののち、すぐ雪が降ります。
1~2月に行う剪定という作業も、この土地では雪が降るまでに終わらせなければいけません。
全房発酵によるワイン造りは農家にとって手間がかからず、集中して剪定作業に取り掛かることができます。

タカヒコさんは自分のワイン造りに対して、このようなことを言ってました。
「例えば味噌は地域によっていろんな味がありますよね。
八丁味噌や、白みそなど、地域によってさまざまな味わいを持っています。
同じように、ワインにもその土地に合った味わいが生まれるはずなんです。
そこに住む農家の暮らしに無理なくあてはまる葡萄栽培・ワイン造りがあって、
その土地の食べ物にあって、そんな地域性の中で手を加えずとも普通に作られるものが”テロワール”ということなんじゃないでしょうか。」

タカヒコさんが選択する全房発酵には、単に作業効率を考えての利点だけではありません。
余市の自然をそのまま、まるごと、ぜーんぶ詰め込んだ発酵槽には、
森の香り、土の香り、華やかな木いちごの香り、そして手仕事の香りがたっぷり詰まっています。
培養酵母を使うのではなく、皮付きの野生酵母を使用することで多様な菌を動かすこと。
それもタカヒコさんのワインがもつ複雑味に結び付いています。



日本の風土の中でー

「日本人は濃いものはいらないんじゃないですかね。
だしの文化には、繊細さがあって、幅があって、余韻があります。
旨みを感じるような柔らかく繊細な味わいのワインを作っていきたいと思います。」

今日ドメーヌタカヒコのワインに多くのファンが熱狂するのは、
日本人としてのアイデンティティを無意識のうちに想起させる味わいだからなのかもしれません。
ドメーヌタカヒコのワインがある食卓には、やはり日本の温かな食卓が浮かびます。
食べることの喜びや農産物の豊かさを感じられることは、なんて幸せなことでしょうか。

”テロワール”という言葉が持つ意味は、単に土壌の個性を指すのではない。
そこで暮らす人々の生活もまるごとつまったものが”テロワール”になるのだということを、
タカヒコさんの姿勢から感じました。

「いままで自分が育んできた感性で、基礎を活かしながらできること」
それが自分が考えるテロワール、そしてこの地だからできるワインになるというタカヒコさん。
凛とした寒さの中で今日も畑に向き合う姿を想像し、
いま自分の置かれたテロワールを自分なりに丁寧に耕すことを大切にしたいと思いました。

2015ヴィンテージのドメーヌタカヒコは、2018年1月1日~店頭販売いたします。
お楽しみに(*'ω'*)


北海道に行ってきました~その③~につづく!



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【注1.クローンについて】
例えば、とてもおいしい実をつける葡萄があったとします。
その葡萄の枝を伸ばしてカットし、台木となる葡萄の樹に接ぎ木をすれば、その理想的なブドウと同様の性質を持つ樹を無限に育てることができます。
接ぎ木を行うことで害虫被害を防ぐことができ、葡萄の品質をある程度把握することができるという利点があります。
どの台木にどの木をつなぐのか、その組み合わせによって出来た樹は「クローン」と呼ばれ、
ピノノワールは現在世界に35種類以上の「クローン」があるといわれています。


【注2.自根】
葡萄はフィロキセラ禍とよばれる害虫に弱い。
その被害は接ぎ木によって防げるが、日本の気候条件の中で自根による葡萄栽培は非常にリスクがあるといわれている。









◆営業時間◆

OPEN 10:00~19:00
      (但し、日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜日


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Luca wine (ルカワイン)
静岡県三島市中央町2-6
http://www.luca-wine.com
FaceBook http://www.facebook.com/wine.luca
TEL (055)983-0755
FAX (055)983-0756

OPEN : 10:00-19:00 (Sunday 10:00-17:00)
CLOSED: Wednesday

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by wineID | 2017-10-30 18:45 | ワイナリー

北海道に行ってきました~その①~

台風がせまるなか、北海道に行ってきました!

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1日目はリタファームアンドワイナリーさんへ。
ほんとうは収穫のお手伝いの予定でしたが、あいにくの雨・・・。
リタファームの菅原さんに余市駅までお迎えにきていただきましたが、
出会った瞬間「雨・・・・ですね(苦笑)」からはじまった1日 (笑)

収穫の予定を変更し、貴重なお時間を割いていただいて余市内を案内していただきました。
ここ数年で余市には新しいワイナリーが続々と誕生していること、
それに伴ってたくさんのワインラバーとも交流が生まれていることなどをはじめ、
地元で長年有機栽培をしてきた菅原さんの苦悩もうかがえました。

リタファームアンドワイナリーさんのワインづくりは、徹底した「手作り」によるワイン。
畑から、醸造から、ラベルのデザインまで、手の届く範囲で行われる一連の作業。
ルカワインにもファンが多いワインでもあります。


泊まっていたゲストハウスにて、菅原ご夫妻が夕食をふるまってくださいました!!!
地元の食材を使った料理の数々に、おいしいワイン。
あたたかなおもてなしをしていただき、とてもうれしかったです。
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もちろんリタファームアンドワイナリーさんのワインも!
こちらはシードル。手仕事感のつまった、良い意味であかぬけない味わい。
コップでぐびぐび飲めちゃいます。

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ワインを囲むとなんでこんなに話がはずむんだろう!
話は尽きませんが楽しい時間はあっという間。また会いましょう、の言葉とともに本日の宴はおわりです。




◆営業時間◆

OPEN 10:00~19:00
      (但し、日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜日


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OPEN : 10:00-19:00 (Sunday 10:00-17:00)
CLOSED: Wednesday

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by wineID | 2017-10-29 17:02 | ワイナリー