月夜にワイン

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カテゴリ:ワイナリー( 25 )

あけの。

中央葡萄酒さんのニュースレターがとても心に響きました。
社主の三澤さんと、ワインツーリズム代表理事の大木さんというお二方の対談。
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ワインにおける「産地」について、特に「勝沼における甲州」を掘り下げられていました。
甲州に限らず、日本ワインをもっと盛り上げていくために大切なのは、技巧ではなく産地を誇りに思うこと。
店頭でお配りしていますので、ぜひお手に取ってみてくださいね。

畑ごとに甲州を仕込んでいる中央葡萄酒さんですが、
先日比較試飲をする機会があり、身をもってその意味が分かりました。
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比較したのはこの2つ。
山梨県勝沼「菱山畑」の甲州と、山梨県北西部「茅ヶ岳」の甲州です。
どちらも極めて残糖の少ない極辛口なのに、果実のボリューム感がすごく高く驚きました。
それは「結構甘いなぁ・・・」と感じてしまうほど。
とくに茅ヶ岳甲州にそれが顕著で、産地の良さを実感した貴重な経験でした。

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そして、特筆すべきはこの”あけの”です。
メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、プティヴェルドのいわゆるボルドーブレンド。
山梨県明野にある中央葡萄酒さんの自社農場で栽培された葡萄を使用したこのワインは、
ブレンドにすることで「風景の見えるワイン」を目指したそう。

2017ヴィンテージですがすでに美しく花開き、きれいな味わい。
それはボルドーとは違う、なんというか、日本らしさを感じる優しさ。
その味わいの向こうに、醸造長である三澤さんのひた向きな努力が見えるようです。

数年後にはどんな表情になるんだろうかと、わくわくしています。



by wineID | 2020-04-01 12:18 | ワイナリー

悪霊退散!

勝沼にあるイケダワイナリーさん。ルカワインでもファンが多いワイナリーのひとつです。
ここは看板犬のゴールデンレトリバーがいて、どえりゃあかわいい。
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荒ぶる!!!!!!


by wineID | 2020-03-27 12:41 | ワイナリー

メルロー定点観測(3月13日)

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枝の先から水滴がぽとりぽとりと落ちています。
この”揚水”は葡萄が目を覚ました合図です。

静かに見える葡萄畑も、見えないところでは力いっぱい。
見えぬけれどもあるんだよ。みすゞ。



by wineID | 2020-03-15 16:43 | ワイナリー

ボジョレーヌーヴォー2019 ご予約受付中

ボジョレーヌーヴォー2019 ご予約受付中_b0016474_19245483.jpg
今年もボジョレーヌーヴォーの季節がやって来ます!

ボジョレー・ヌーヴォー2019、ご予約始まりました。
定番の味わいから、男らしさ全開の味わい、去年大好評だったヌーヴォーも再登場です。

私にとってヌーヴォーは
「今年も1年ここまで頑張った!」と、慌ただしくなる季節を前にちょっとだけ立ち止まって自分をほめる日。

そして私たちにワインを届けてくれる作り手に、「ありがとう!」を伝える日。

年に一度、この日だけワインを飲む方には「ワインっていいね!」と思ってもらえたら嬉しい日。

いろんな気持ちを込めて、今年もとっておきの作り手のヌーヴォーをセレクトしました。

店頭にて予約表を配布しております。
前もってのご予約がとってもお得です(*'ω'*)よろしくお願いします!



by wineID | 2019-09-14 19:31 | ワイナリー

弾丸山形。

仏・ロワールでワイン醸造をする新井順子さんが、なんと日本で初めてワインを仕込むことが決まりました。
その舞台は山形県!藤巻一臣さん率いるグレープリパブリックさんがそのコラボ先です。

デラウェアの栽培面積・出荷量共に日本一を誇る山形県でワインを作るのですから、やはり選んだ葡萄はデラウェア。
生食用葡萄によるワイン造りという点においても、順子さんにとって初めての挑戦になるでしょう。
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見覚えのあるこの景色は、酒井ワイナリーさんの名子山の葡萄畑すぐ上から撮影したもの。
またこの景色に出会えたことがうれしいです。稲穂の緑を胸いっぱいに吸い込みました。

朝6:00から始まったデラウェアの収穫。
この日の収穫には都内、横浜、そして私たち静岡のワインショップ経営者4名が集合。
全員女性というのも面白いです。
天気予報とは裏腹に変わっていく天気にじりじりしながら、収穫が始まりました。
「まりこさん」という女性が作るデラウェアが今回のワインの主人公です。

(せわしない収穫作業に、気が付けば写真が全くありませんでした・・・。)

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想像を超える収量の多さで長引いた収穫。
葡萄畑でも丁寧な選果作業を行いつつの収穫だっため、時間もかかりました。
足早に休憩をとりつつも、しっかりと腰を据えて食事をとったのは15時ころ。
みんな本当によく頑張りました!(もちろん私もー!笑)
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収穫終了予定時刻の12時には出来上がっていたパスタたち。
私たちの到着をカチコチになりながらも待っていてくれた、けなげな明太子パスタとペペロンチーノ。

食事の後には仕込みが始まりますが、順子さんセレクトの素晴らしいワインたちも場を彩ります。
こういう瞬間が何よりの幸せです。
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収穫した葡萄は畑で溜めずにすぐさまワイナリーへ運ばれます。
私たちが収穫している間も、ワイナリースタッフが何回も畑とワイナリーを往復です。
そして醸造所の冷蔵庫で葡萄の温度をぐっと下げます。
冷やすことで発酵時の温度上昇を抑えるためです。
この日の山形も日中はとても暑かった!


さぁ!仕込みが始まります!
まずプレス機でジュースにするものと、つぶさずに果粒のまま漬け込むぶどうの2つに選別されました。
酸味を補うための工夫としてとられた醸造方法で、見た目が青いものがジュースになります。
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ジュースにしない漬け込み用葡萄は、丁寧に軸から果粒を外していきます。
手で行われるこのエグラッペ(手除梗)という作業は、10人がかりでも3時間以上たちっぱなしで続きました。
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見てみてー!ぴかぴかー!
丁寧に手で外された葡萄たち。時間をかけて2つのタンクいっぱいになりました。
こんなに時間がかかるとは・・・。その分愛着が湧いてきますね。かわいい(*'ω'*)

全てが終わったが21時過ぎ。
畑や醸造所での順子さんはいつも以上にパワフルで、
葡萄や人の動きを見ながら最善を尽くせるようにいろんなことを考え動いているのだなぁと思いました。

この葡萄がどんなワインに変容していくのか、とっても楽しみです!


by wineID | 2019-08-31 19:24 | ワイナリー

グルーポ・ペスケラ セミナーに参加しました

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ワイン輸入会社・ミレジムさん主催の、ペスケラグループのワインセミナーに参加しました。
ペスケラは、アレハンドロ・フェルナンデス氏により1972年に設立されたワイナリーです。
スペインの土着品種であるテンプラニーリョに注目し、その可能性を高め、
スペイン国内で、その土地や風土の個性を表現したワイナリーを4エリアにまたがって所有しています。
土壌でがらりと変わるテンプラニーリョの味わいはとても興味深く、貴重な飲み比べに参加できたことはとても光栄な時間でした。


「暑いからスペインは簡単にワインができる場所」と思われていた考え方を覆し、
「スペインワインは長期熟成で美味しいワイン」というイメージに革新をもたらしたフェルナンデス氏のワイン。
ティント・ペスケラを飲んだロバート・パーカーが「これぞスペインのペトリュス」と書いたことで、一躍その名は世界に知れ渡ります。

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スペインでは19世紀まで良質なワインが随所で作られていましたが、
20世紀に入ると経済も国際的地位も一気に低下し、ベガシシリアが造るウニコなど一部のものを除き、
安価な大量生産のワインが定番化していました。
アルコール分が高く、重たいだけのスペインワインではなく、もっと酸の効いた上質なワインを造りたいと考えたフェルナンデスは
ブドウ畑を購入し、自らのワイナリーの創設を切望するようになります。

もともとスペインはワインに酸を与える土壌に恵まれ、あちこちにブドウ畑が広がっていましたが、
他の作物に転向するブドウ農家も多く、良質なブドウ畑がいつしか砂糖大根の畑に変わっていました。
そんな中、最高のワイン造りに情熱を燃やすフェルナンデスは、
アメリカ人スティーヴン・メルラーと組み、遂に1972年、リベラ・デル・ドゥエロのペスケラの街に、
理想的な土壌を見出し、若い頃からの夢であった自らのボデガを40代にして設立しました。

16世紀に建設された石造りのボデガは街の名前に因みペスケラと名付けられ、
スペインの土着品種で作るティント・ペスケラで一躍脚光を浴び、スペインで最も権威あるボデガとして、
世界中で広く認知され、最高の評価を受けています。(インポーター資料より抜粋)

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写真の中心に座る女性は、アレハンドロ・フェルナンデス氏の娘さんでオルガ・フェルナンデスさん。
アレハンドロさんの意志は彼女をはじめとする家族にしっかりと伝えられ継承されています。

ペスケラグループが大切にしていることは
①テンプラニーリョ100%でワインを作ること
②ブドウを自然な形で栽培・醸造すること
 →ボルドー液のみ使用し、基本的に農薬は不使用。自然酵母で発酵。
③品質に見合った価格で提供すること

の3つ。それらを実現するために畑で出来ることには惜しみない時間を使うといいます。
そして価格。どれほど国際的な評価が高まっても、価格を上げることは決してしないというポリシー。
そのおかげで私もペスケラのワインを飲む機会に恵まれ、その美味しさを知ることができました。
(しかも長期熟成が可能。なんてスペシャルなんだ・・・)


そして今回伺ったお話の中で印象的だったのは、アレハンドロ氏の孫世代のワイナリーへの参加がはじまったことでした。
今年初リリースされた 2016 Tinto Pesquera MHI は、4人の孫(全員女性)のアイデアによって誕生したそう。
従来のペスケラワイン同様にテンプラニーリョ100%で造られますが、
✓熟成期間の短縮(クリアンサなら最低18ヶ月熟成ですが、このワインでは14ヶ月)
✓フレッシュなタンニン、赤果実系の風味、若々しい色合いと豊かな果実味

をワインで表現し、若い消費者に向けた「ペスケラ ビギナーズラック」的な味わいに仕上がっていました。
世界各国の産地で世代交代が進んでいるのはペスケラも同様。
若い感性で造られていくこれからのペスケラが楽しみでなりません!
いつか訪問してみたいです。


大きなグループ企業になっても、中心にはアレハンドロ・フェルナンデスの情熱が息づき、
それを家族が誇りを持ってよりよいものにしようと努力する――――。
ペスケラがペスケラたる所以を、垣間見せていただいた時間でした。



by wineID | 2019-06-22 19:53 | ワイナリー

山梨にて傘掛け作業の1日。

日曜日はお休みをいただいて再びの山梨へ。ドメーヌ・ポンコツさんの畑にお邪魔しました。
今月は「傘掛け」の作業をひたすら、ただひたすら、黙々と。
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葉っぱの間から見える青空がすがすがしい!

傘掛けは、雨粒などによるカビ菌が付着して房が腐らないように、一つ一つの房に紙をかけていく作業です。
これをしなければ葡萄がダメになってしまい、収量に大きな影響が出てしまうのだそう!
ぶどうを覆うように紙を巻いて、ホッチキスで止めていきます。
単純作業ではありますが、とってもとっても大切な作業。そして、

首がもげる。

先月の房づくりに引き続き、今月もずーっと上を向いていたので首が何度かもげました。
(そして作業しながら頭をよぎるのは、明日の午前中に予約してしまった整骨院・・・痛いの。)

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朝6時30分頃から作業を開始して、終了したのは夕方6時。
この作業を毎日毎日繰り返し、その合間に草刈りをしたり、畑の整備をしたり・・・
本当に、生産者さんたちには頭があがりません。
畑に入れさせていただけることも有難いです。

小山田さんや原田さんの言葉にたくさんの学びをいただき、
もっともっと頑張らねば!と刺激をいただきっぱなしの1日でした。
自分の未熟さを痛感させてくれる場でもあるので、疲れ以上に充実感が多いのです。

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小山田さんが連れてきてくれたトリちゃん。(生後1か月)
手乗りトリちゃん。かわいい。みんなのアイドル。


よっし!がんばろう(*'ω'*)

by wineID | 2019-06-17 18:57 | ワイナリー

葡萄畑のお手伝いに行きました!

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ぐんぐん成長する葡萄たち!畑作業のお手伝いのため、山梨へ行ってきました。
ここはドメーヌ・ポンコツ、松岡さんの畑です。

ぶどうの房づくりという、初めての作業に挑戦!
1本の枝に1房だけを残してきれいに整えていくのですが、慣れないのと暑さで集中して続けていくのが大変でした。

醸造家さんと一緒に作業しながら、
どういう判断で残していくのか、などを食い気味で聞き、手を止めてメモしたいことばかり・・・。

経験のない私にはその作業は言葉だけの理解にはなってしまいますが、
より良い葡萄を作るために多くの判断、選択、行動があることを今まで以上に強く意識した1日でした。

「良いワインは良い葡萄から」
そうやってまとめていたけれど、私はこの言葉の本質を何にも分かっていなかったことを知りました。


ああ奥深い。
ああ楽しい!!!

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畑の隣には、親子のねこちゃん。お母さんが動かすしっぽを捕まえようとして、ぴょんぴょんはねて遊ぶ子どもたち。
のほほん~。

棚栽培の畑だったので、ずっと上を向いていたこの日。途中で何回か首がもげました。

今の心配事は、来週予約してある整骨院の首ぐりぐり。

by wineID | 2019-05-30 17:13 | ワイナリー

日本ワインのホットスポット!東御ーその②ー

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「葡萄のイラストが描いてあるエチケットと見せかけて、ひよどりのイラストのエチケット」
でお馴染みの、巨峰のペティアン・ナチュール・ロゼを作っているドメーヌ・ナカジマさんへ。

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あ。
とりちゃんたちがウェルカムしてくれた。
年間を通してお手頃価格でおいしい”日本のペティアン”をつくっている中島さん。もうすぐ結婚ですって!おめでたい~。
スティルワインは生産量が少なくたくさんの方に飲んでいただくことは難しいのがとてもジレンマ!!
自分の信念にまっすぐに、丁寧に葡萄を栽培する中島さんのワインがこれからも楽しみです。

中島さんは、ロワールの新井順子さんのもとで醸造の勉強をされていました。
昨年ロワールを訪問したときの話や、最近のぶどうのこと、これからのワインのことなどをお話しました。

気候変動の影響を受けて、葡萄の樹に現れる病害虫に変化があることが深刻な悩みとおっしゃっていた中島さん。
防ぐためには資金が必要となり、栽培自体を諦めなければならない農家さんがいることも教えていただきました。
ボトルの向こうの世界にもっともっと目を向けていかなければ、大切なことを見落としてしまいそうです。
食について、考えていかねばいけないなぁ。

中島さんのスティルワインは、どこかの週末有料試飲でご紹介しようと思います!お楽しみに♪♪

新しくお取引がはじまったはすみファームさん。
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軽やかなワインと、保存料を使わずに作られるジュースやジャムなど、食品の品質も高くてとてもいい出会い!!
みなさんに早くご紹介したい~~。驚いてほしい~~~!笑

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移動の途中で目に入った葡萄畑。若い樹など、こうやって藁を巻き付けて寒さ対策をしているそうです。
この寒さ対策はじめてみた!思わずパシャリ。そしてきれいな畑だなぁ。ここのワイン飲んでみたいなぁ・・・。


ランチはここ!そばカフェ TOKI さん。長野に来たらお蕎麦でしょ!と思って目指していたお店がことごとく定休日。
「最後の一軒、ここがお休みだったらお昼なし!」の瀬戸際でたどり着いたお店です。
やってた(;_;)
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偶然入ったお店でしたが、こことても素敵なお店でした。
息子さんとお母さんがテキパキと動いている姿や、ちょっと本でも読んでみたくなる温かな雰囲気もとても好き!
お蕎麦のセットを頼んだのですが、冷たいつゆ&温かいつゆ&ちょっとの白ご飯(+自家製味噌)が付いていてなんて優しさ(;_;)
しかもなんとなんとサラダバーも付いていて、今が旬のリンゴがむいてあったり、つけものがあったり、良心的すぎるのです。
大盛りじゃないか?ってくらい満足の量も嬉しくて、このお店に出会えてラッキーでした!

東御市にお出かけの際はぜひ!(正確には小諸市です)

自然の恵み そばと、カフェ 凱 -Toki-


このあとは名物のくるみやら、野菜やらを買い帰宅。私は後部座席でずっと寝てて、起きたら静岡。わーいわい。

たくさんの収穫と学びのあった東御めぐりでした!
行ききれなかったワイナリーに行けるのがとっても楽しみ(*´ω`*)










by wineID | 2019-02-18 11:42 | ワイナリー

日本ワインのホットスポット!東御ーその①ー

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とある定休日、長野県東御市に行ってきました。朝6時過ぎに車で三島を出発し、11時頃に東御市に到着。
雨予報でしたが途中晴れ間も見える好天に恵まれたよき1日!
近年ワイナリーやヴィンヤード(葡萄畑)設立の動きが一際大きな東御市。
その動向の速さに恥ずかしながら付いていけておらず、早いうちに訪れなければとずっと思っていた場所に、念願の初訪問です(^^)

東御市とワインの結びつき。はじまりは1991年から。

東御市とワインのつながりは1991年からはじまります。
この年、画家でエッセイストの玉村豊男さんが東御市に移住し、500本のワイン用葡萄の苗を植えました。
数年後これらの樹から約14本のワインが誕生します。
2004年に”ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー”が設立されると、この地域が持つ可能性に魅せられた生産者が続々と集まり、
その後毎年のようにワイナリーやヴィンヤードが設立されるようになりました。
現在10軒のワイナリーと6軒のヴィンヤードが東御を舞台にワインの輪を広げています。

2013年3月には、長野県が「信州ワインバレー」構想を策定しました。
ワイン用ぶどう栽培に適した立地を信州ワインバレーと名付け、栽培から醸造、販売、消費にわたる振興策を示したものです。
この構想では長野県各地に点在する栽培・醸造エリアをおおよそ4つに分けています。

○桔梗ヶ原ワインバレー(塩尻市)
全国的に知られた産地である塩尻市桔梗ヶ原。老舗のワイナリーを中心に、新規の小規模ワイナリーも増えつつある地域

○日本アルプスワインバレー(松本市、安曇野市、大町市、池川町など)
松本から安曇野に広がるエリア。長野県内のぶどう栽培の発祥の地といわれる場所を有するなど、古くからの栽培地域。

○千曲川ワインバレー(小諸市、東御市、長野市、須坂市、青木村、小布施町、飯綱町、上田市、坂城町、高山村などの市町村)
降水量が少なく日照時間が長い気候と、水はけがよく土壌の質がワイン用ぶどうの栽培に適しているエリア。
近年個人経営のワイナリーが増加しつつあり、さらなる開業も予定されている。

○天竜川ワインバレー(宮川村、松川町などの市町村)
中央アルプスと南アルプスの間に天竜川が流れ、川の両側位に河岸段丘と扇状地が多く、水はけが良いことから、古くから果物の産地。


なぜ東御市には新規就農者が多いのか。「ワイン特区」と「アルカンヴィーニュ」

今回訪問した東御市は千曲川ワインバレーにあたります。
これらのワインバレーの中でも東御市はワイン特区(構造改革特別区)に指定されているエリアです。
かつての酒税法の定める最低生産量は6キロリットルですが、エリア内の原料を使う場合には最低生産量が2キロリットルとなり、
小規模ワイナリーでも参入しやすい条件が整っています。

参入しやすいと言っても新規就農者たちは資金面や技術面など、ワインを作るためにクリアしなければならない多くの課題があります。

そんな彼らの受け皿として”アルカンヴィーニュ”が2015年に開業すると、東御でのワイン・葡萄産業は更に盛り上がりを見せます。
アルカンヴィーニュでは、新規就農者らの委託ワイン醸造のほか、栽培・醸造・ワイナリー経営を学ぶ「千曲川ワインアカデミー」を開催。
将来ワイナリー開業を目指す人々が様々な場所からこの地に集まっています。

ワインをめぐって盛り上がる東御市。
ワインツーリズムなども開催され、多くの観光客がこの地に足を運ぶ様子はまるで海外のワイン観光地の様なにぎわいがあります。
新規就農者たちならではのコミュニケーションのあり方や、ワイン初心者でも入りやすいく雰囲気がこの土地には感じられます。

しかし、すべてのワイン関係者がこの構想を手放しで受け入れているわけではありません。
容易に参入しやすい環境は一方で、極端な言い方をしてしまうと「無責任さ」と表裏一体。
補助金がなくなり、日本ワインブームが去っても葡萄は毎年実をつけ続けるのです。
とある生産者は昨今の急激なワイナリー増加の現状に対して「危うい」という言葉を選んでいました。

ワインショップとしては、ワイン産業が盛り上がることはとてもうれしいです。
ご紹介できる選択肢が増えていくことは、なんて贅沢なことなんだろう。とわくわくした気持ちになります。

様々な視点があることももちろん踏まえた上で、美味しいと思うワインを皆様にご紹介できたらと思っています(^o^)


その①おわり。

<参考資料>
信州ワインバレー構想 (平成25年3月)/長野県
東御市雇用創造協議会資料


by wineID | 2019-02-18 10:55 | ワイナリー